iDeCoやつみたてNISAで資産形成をしているあなた。
市場の暴落は、不安になるだけでなく、実は、将来の資産を大きく増やすためのチャンスでもあります。
本記事では、暴落時でも安心して投資を続けられる債券投資戦略と、割安になった有望株を見つけるための銘柄選びの秘訣を、プロの視点から分かりやすく解説します。
iDeCo/つみたてNISA:債券投資を味方につける
iDeCoやつみたてNISAで、債券投資をどのように活用していくかを解説します。
債券市場全体の動向把握:FTSE日本BIG債券インデックス(JPBIG)を活用
日本の債券市場全体の動向を把握するために、FTSE日本BIG債券インデックス(JPBIG)を活用しましょう。
構成比率(2025年2月時点の仮想データ)
国債
85%
政府関連債
7%
社債
6%
モーゲージ証券
2%
ポイント
JPBIGは、日本の債券市場を代表する指標であり、iDeCoやつみたてNISAで選択可能な債券ファンドの多くが、このインデックスをベンチマークとしています。
JPBIGの構成比率を見ることで、日本の債券市場が、どのような債券で構成されているのかを理解することができます。
債券ファンドの分析
つみたてNISA対象ファンドの例
「バランス型ファンド(株式60%、債券40%)」
債券部分の内訳
日本国債 20%、先進国債券 15%、新興国債券 5%
iDeCo対象の債券ファンド例
「日本債券インデックスファンド」
「先進国債券インデックスファンド」
「新興国債券ファンド」
ポートフォリオのリスク分散:9分類で最適な資産配分
ポートフォリオのリスクを分散するために、株式、債券、不動産の3つの資産を、日本、先進国、新興国の3地域に分けた9分類で、資産配分を検討しましょう。
9分類の資産配分例
日本株式
15%
先進国株式
25
新興国株式
10%
日本債券
20%
先進国債券
15
新興国債券
5%
日本REIT
3%
先進国REIT
5%
新興国REIT
2%
ポイント
iDeCoやつみたてNISAでは、この分類に基づいて、債券部分の配分を決定することが重要です。
リスク許容度に合わせて、債券の比率を調整しましょう。
債券市場の機能度分析:日本銀行の指標をチェック
債券市場の機能度を分析するために、日本銀行が公表する「社債市場の機能度指標」を参考にすることができます。
指標例(2025年1月時点の仮想データ)
発行市場機能度指標
65(0-100のスケール)
流通市場機能度指標
58(0-100のスケール)
ポイント
これらの指標が低下している場合、iDeCoやつみたてNISAでの債券投資比率を見直す判断材料となります。
市場の機能度が低下しているということは、債券の取引が円滑に行われていないことを示すため、リスクを回避するために、債券投資の比率を下げることも検討しましょう。
新NISAにおける債券投資の特徴:成長投資枠で高利回り債券を
新NISAでは、成長投資枠を活用することで、より高いリターンを狙うことが可能です。
ポイント
「グローバル債券ファンド(為替ヘッジあり)」や、「ハイイールド債券ファンド」などを利用することで、海外の債券や、信用リスクの高い債券に投資することができます。
これらの債券は、一般的に、利回りが高い傾向にありますが、その分、リスクも高くなるため、注意が必要です。
金利リスクの考慮:デュレーションでリスクを管理
iDeCoやつみたてNISAでは、投資家の年齢やリスク許容度に応じて、適切なデュレーションのファンドを選択することが重要です。
デュレーション別のファンド例
短期債券ファンド(デュレーション約2年)
中期債券ファンド(デュレーション約5年)
長期債券ファンド(デュレーション約10年)
ポイント
デュレーションとは、金利変動に対する債券価格の感応度を示す指標であり、デュレーションが長いほど、金利変動リスクが高まります。
若い世代は、リスク許容度が高いため、デュレーションの長い債券ファンドを選択することもできます。
高齢になるにつれて、リスク許容度が低くなるため、デュレーションの短い債券ファンドを選択するのがおすすめです。
iDeCoやつみたてNISAでの債券投資は、JPBIGを活用して市場動向を把握し、9分類でポートフォリオを構築し、機能度指標をチェックしながら、リスクを管理することが重要です。
暴落はチャンス!有望銘柄をリストアップする
株価暴落時に、有望銘柄を割安に購入するための戦略について解説します。
財務状況の分析:企業の安定性を見極める
株価が暴落した際には、企業の財務状況を分析し、安定性を見極めることが重要です。
分析ポイント
自己資本比率が高い
企業の財務基盤が安定していることを示す
有利子負債が少ない
借金が少ないほど、倒産リスクが低い
キャッシュフローが安定している
事業活動によって安定的に現金収入を得ている
例
自己資本比率が50%以上、有利子負債比率が30%以下の企業は、財務状況が安定していると判断できます。
成長性の評価:将来の成長が期待できるか
暴落時に購入する銘柄は、現在の株価だけでなく、将来の成長性も考慮して選ぶことが重要です。
評価ポイント
売上高成長率が高い
企業の売上が、継続的に成長している
経常利益率が高い
企業の収益性が高い
ROE(自己資本利益率)が高い
株主資本を効率的に活用している
新規事業や、海外展開など、新たな成長戦略を持っている
例
過去5年間の売上高成長率が年平均10%以上、ROEが15%以上の企業は、成長性が高いと判断できます。
株価下落時の買い増し方法:3つの戦略
株価が下落したタイミングで、どのように買い増しを行うかによって、リスクとリターンが変わってきます。
段階的な買い増し:リスク分散と平均取得単価の低減
株価が下落するたびに、段階的に買い増しを行うことで、リスクを分散し、平均取得単価を低減することができます。
具体的な方法
初期投資額の20%程度から開始し、5%下落ごとに追加で20%ずつ投資していく。
最終的に、投資予定額の100%まで、段階的に購入していく。
金額ベースの買い増し:一定金額を定期的に投資
特定の株価水準まで下落した場合に、追加購入を行う方法です。
具体的な方法
事前に買い増し基準となる株価を設定しておき、その株価に到達したら、予め決めておいた金額
(例:100万円)を投資します。
指数連動型の買い増し:市場全体の下落を捉える
日経平均株価などの指数が下落した割合に応じて、保有銘柄を買い増す方法です。
具体的な方法
日経平均が6%下落したら、候補銘柄を少額で購入し、8%下落したら、買い増し額を増やし、10%下落したら、大幅な買い増しを検討します。
平均取得単価の引き下げ:ナンピン買いによる平均取得価格の低減
ナンピン買いとは、株価が下落した際に、同じ銘柄を、さらに買い増すことで、平均取得価格を下げる手法のことです。
具体例
初回に、A社の株式を100株、1株1,000円で購入した場合、合計10万円の投資となります。
その後、A社の株価が下落し、1株700円になった時点で、さらに100株を追加購入した場合、合計7万円の投資となります。
この場合、Aさんの平均取得価格は、(10万円 + 7万円)÷ 200株 = 850円 となります。
ポイント
ナンピン買いは、株価が反発した場合に、利益を出しやすくなるというメリットがありますが、株価が、さらに下落した場合、損失が拡大するリスクもあるため、注意が必要です。
ナンピン買いを行う際には、投資判断を誤らないように、企業の業績や、財務状況をしっかりと分析することが重要です。
株価が暴落した際には、企業の財務状況や成長性を見極め、段階的な買い増しや、ナンピン買いを活用することで、リスクを抑えつつ、将来的なリターンを期待することができます。
暴落時でも冷静な投資を維持する:リスク管理の徹底
暴落時においても、冷静な投資を維持するためのリスク管理について解説します。
投資予定額を事前に決定:資金管理の徹底
株式投資を行う際には、事前に、投資に回せる資金の総額を決めておくことが重要です。
ポイント
投資に回せる資金は、生活費や、緊急時の備えなどを考慮し、無理のない範囲で設定するようにしましょう。
投資予定額を事前に決定しておくことで、感情的な判断による過剰な投資を防ぐことができます。
例
最大500万円までと、上限を設定する。
銘柄選定の重要性:将来性のある企業を選ぶ
暴落時に購入する銘柄は、一時的な株価の割安感だけでなく、将来的な成長性も見据えて選ぶことが重要です。
ポイント
財務状況が健全であること。
独自の技術や、ノウハウを持っていること。
将来的な成長戦略が明確であること。
暴落前から有望銘柄をリストアップ
暴落時に慌てて銘柄を選ぶのではなく、事前に有望な銘柄をリストアップしておきましょう。
長期的視点の維持:短期的な変動に惑わされない
株式投資は、短期的な価格変動に惑わされず、長期的な視点で、企業の成長を応援する気持ちで投資することが大切です。
ポイント
株価は、常に変動するものであり、一時的な下落は、珍しいことではありません。
企業の価値を信じ、長期的な視点で保有し続けることで、株価が回復し、利益を得られる可能性が高まります。
分散投資の継続:特定銘柄への集中を避ける
株式投資を行う際には、特定銘柄に集中投資するのではなく、複数の銘柄に分散投資することで、リスクを低減することができます。
ポイント
分散投資を行うことで、特定の銘柄が下落した場合でも、ポートフォリオ全体への影響を抑えることができます。
業種や、地域を分散するなど、様々な方法で分散投資を行いましょう。
暴落時においても、冷静な投資を維持するためには、投資予定額を事前に決定し、財務状況や成長性を考慮した銘柄選定を行い、長期的な視点を持ち、分散投資を継続することが重要です。
まとめ:暴落を乗り越え、資産を大きく育てる
本記事の内容をまとめ、暴落時をチャンスに変え、資産を大きく育てるためのポイントを提示します。
重要なポイント
株価暴落は、一時的な損失をもたらす可能性がありますが、将来性のある企業の株式を、割安な価格で購入できるチャンスでもあります。
暴落時においても、冷静な投資を維持するためには、事前にリスク管理計画を立てておくことが重要です。
有望銘柄をリストアップし、財務状況や成長性を分析し、長期的な視点で、投資判断を行いましょう。
暴落時こそ、分散投資の重要性が高まります。
短期的な価格変動に惑わされず、長期的な視点で、資産を育てていきましょう。
この記事では、株価暴落を、ただのピンチではなく、将来の資産を大きく育てるためのチャンスに変える方法を解説しました。有望銘柄をリストアップし、冷静に買い増し戦略を実行することで、暴落を乗り越え、長期的な資産形成を成功させることができます。
それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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