「投資はしたいけど、株はちょっと怖い…」「新NISAの成長投資枠、どう使えばいいの?」
そんな方におすすめなのが、に連動する投資信託です。
FTSEジャパンBIG債券インデックス(JPBIG)
このインデックスは、日本の債券市場全体の値動きを表すもので、比較的安定した運用が期待できます。
ここでは、FTSEジャパンBIG債券インデックスの基本と、新NISA成長投資枠での活用方法をわかりやすく解説します。
FTSEジャパンBIG債券インデックス(JPBIG)って何?
日本の債券市場の「総合指数」のようなものです。
FTSEジャパンBIG債券インデックス(JPBIG)は、日本債券市場で発行される円建て投資適格債のパフォーマンスを測定するインデックスです。
このインデックスに含まれる債券は、投資適格と呼ばれる一定以上の信用力を持つものに限定されています。
具体的には
日本の円建てで、かつ信用力の高い債券(格付けがBBB以上の投資適格債券)を対象としたインデックスです。
債券とは
国や企業などが資金を借り入れるために発行する「借用証書」のようなものです。
円建て
日本円で発行・取引される債券です。
投資適格債券
信用格付け機関(S&P、Moody’s、Fitchなど)などがあり、日本では格付投資情報センター(R&I)や日本格付研究所(JCR)も重要な役割を果たしています。
構成要素
国債
国が発行する債券。 最も信用力が高いとされています。
社債
企業が発行する債券。 国債よりも利回りが高い傾向がありますが、信用リスクも高くなります。
地方債
都道府県や市町村などの地方公共団体が発行する債券
政府関係機関債
政府が設立した特別な機関(政府系金融機関など)が発行する債券。
金融債
金融機関が発行する債券
特徴
さまざまな種類、さまざまな満期(償還期限)の債券に分散投資されているため、特定の発行体のリスクを軽減できます。
例
1つの企業が発行した社債だけに投資するのではなく、複数の企業の社債に分散投資することで、1つの企業が倒産した場合のリスクを軽減できます。
安定性
主に投資適格債券で構成されているため、比較的リスクが低いとされています。
ただし、リスクがゼロというわけではありません。
ベンチマーク
債券ファンドの運用成績を評価するための基準(ものさし)として利用されます。
例
運用会社は、FTSEジャパンBIG債券インデックスを上回る運用成績を目指します。
新NISA成長投資枠とは?
年間240万円まで、自由に投資できる非課税枠です。
年間投資枠
240万円
この枠は、毎年リセットされます。
(使い切らなかった分を翌年に繰り越すことはできません)
非課税保有期間
無期限(ずっと非課税で運用できる)
旧NISAとの違い
旧NISA(一般NISA)の非課税期間は最長5年でした。
投資対象
株式、投資信託、ETF(上場投資信託)など、幅広い商品に投資できます。
FTSEジャパンBIG債券インデックスに連動する投資信託も、成長投資枠で購入できます。
買付方法
一括購入(スポット購入)も積立購入も可能です。
一括購入
まとまった資金で一度に購入する方法。
積立購入
毎月など、定期的に一定額を買い付ける方法。
メリット
非課税
投資で得た利益(値上がり益や配当金・分配金)に税金がかかりません。
(通常は約20%の税金がかかります)
例
100万円で投資した商品が120万円に値上がりした場合、通常は約4万円の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税です。
長期投資に有利
非課税保有期間が無期限なので、時間をかけてじっくりと資産を育てることができます。
柔軟性
投資対象や買付方法が幅広く、自分の投資スタイルに合わせて活用できます。
FTSEジャパンBIG債券インデックスを成長投資枠で活用するメリット
安定収益
債券は、株式に比べて価格変動が小さく、比較的安定した運用が期待できます。
定期的に利息収入が得られます。
(債券の種類によっては、利息がないものもあります)
リスク分散
株式など、他の資産と組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを下げることができます。
例
株式と債券は、一般的に逆の値動きをする傾向があるため、両方を組み合わせることで、リスクを分散できます。
非課税メリット
NISAの非課税メリットを最大限に活用できます。
通常、債券の利息や売却益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税です。
株式と債券を比較すると、一般的に株式は高い収益を期待できる可能性があるものの価格の変動は大きくなります。
債券は株式と比較すると収益性は劣る傾向があるものの、価格の変動は比較的小さくなります。
注意点とリスク
金利リスク
市場の金利が上がると、債券の価格は下がる傾向があります。
(逆の関係)
理由
新しく発行される債券の金利が上がると、以前に発行された金利の低い債券の魅力が相対的に下がるため、価格が下がります。
対策
短期債中心のファンドを選ぶ
満期までの期間が短い債券は、金利変動の影響を受けにくい傾向があります。
金利動向を注視する
金融政策や経済状況を把握し、金利の変動に注意しましょう。
信用リスク
債券を発行している国や企業が、お金を返せなくなるリスク(デフォルトリスク)があります。
対策
格付けの高い債券を選ぶ
FTSEジャパンBIG債券インデックスは、投資適格債券を中心に構成されていますが、格付けの高い債券を選ぶことで、信用リスクを低減できます。
分散投資
複数の発行体の債券に分散投資することで、特定の発行体のデフォルトリスクを軽減できます。
流動性リスク
債券市場で取引が少なくなり、売りたいときに希望する価格で売れない可能性があります。
対策
取引量の多い債券を選ぶ
FTSEジャパンBIG債券インデックスは、比較的取引量の多い債券で構成されていますが、流動性の高い債券を選ぶことで、リスクを低減できます。
長期保有を前提とする
短期的な売買を繰り返すのではなく、長期保有を前提とすることで、流動性リスクの影響を軽減できます。
活用例:ポートフォリオ構築
各ポートフォリオタイプに対して、FTSEジャパンBIG債券インデックス連動ファンドを含む具体的な商品の組み合わせを提案します。
安定型(株式50%、債券50%)
- NEXT FUNDS Japan Bond NOMURA-BPI Exchange Traded Fund (2510) 50%
- NEXT FUNDS Nomura Japan Equity High Dividend 70 Exchange Traded Fund (1577) 50%
この組み合わせでは、日本の債券市場全体のパフォーマンスを反映するNOMURA-BPIに連動するETFと、高配当の日本株式に投資するETFをバランスよく組み合わせています。
成長型(株式70%、債券30%)
- iShares Core Japan Government Bond ETF (2561) 30%
- NEXT FUNDS Japan Growth Equity Active Exchange Traded Fund (2083) 70%
ここでは、日本国債に投資するETFで安定性を確保しつつ、成長が期待される日本株式に積極的に投資するアクティブETFを組み合わせています。
リスク低減型(債券60%、その他40%)
- FTSE Japanese Broad Bond Index (JPBBI) 連動ファンド 60%
- iShares Core 7-10 Year US Treasury Bond JPY Hedged ETF (1482) 20%
- NEXT FUNDS International Bond FTSE World Government Bond Index (ex Japan Unhedged) Exchange Traded Fund (2511) 20%
このポートフォリオでは、日本の債券市場全体に投資するファンドを中心に、為替ヘッジ付きの米国債ETFと、為替ヘッジなしの世界国債(日本除く)ETFを組み合わせることで、グローバルな分散投資を行いつつリスクを抑制しています。
これらの組み合わせは、投資家の個別のニーズや市場環境に応じて調整することが重要です。
また、定期的なリバランスを行うことで、目標とする資産配分を維持することができます。
まとめ
FTSEジャパンBIG債券インデックスに連動する投資信託は、この成長投資枠で購入できます。
債券は、株式に比べて価格の変動が小さく、比較的安定した運用が期待できます。
定期的に利息収入も得られるので、コツコツと資産を増やしたい方にぴったりです。
さらに、新NISAの非課税メリットを活かせば、利息や売却益にかかる税金を気にせず、より効率的に資産を増やせます。
FTSEジャパンBIG債券インデックスは、日本の債券市場全体の値動きを表す指標で、比較的安定した運用が期待できます。
新NISAの成長投資枠を活用すれば、非課税でFTSEジャパンBIG債券インデックスに連動する投資信託に投資できます。
株式など、他の資産と組み合わせることで、リスク分散効果も期待できます。
ただし、金利リスク、信用リスク、流動性リスクなど、注意点もあります。
自分のリスク許容度や運用目標に合わせて、ポートフォリオを構築することが大切です。
それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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