ROIC(投下資本利益率)は事業運営そのもの|EPS(1株当たり純利益)は株主視点|異なる視点から企業を見る分析

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ROICとEPSは、企業の収益性を評価する上で重要な2つの財務指標です。
ROICは企業の資本効率を、EPSは株主にとっての収益性を示します。

これらの指標は異なる側面から企業の業績を評価しますが、密接に関連しており、総合的な分析に不可欠です。

本説明では、ROICとEPSの関係性、それぞれの特徴、そして両指標を併用することの意義について詳しく解説します。

ROIC(投下資本利益率)とEPS(1株当たり純利益)は、それぞれ異なる視点から企業の収益性を評価する指標ですが、両者には密接な関係があります。以下では、さらに深掘りして両者の関係性を詳しく説明します。

ROICとEPSの根本的な違い

ROICは企業全体の「事業運営効率」や「資本の活用効率」を測る指標であり、EPSは「株主視点での利益」を測る指標です。

この違いが両者の役割を分けています。

ROICは、企業が投下した資本(株主資本+有利子負債)をどれだけ効率よく利益に変えているかを示します。そのため、企業全体の経営効率や事業の健全性を評価する上で重要です。

EPSは、純利益が株主にとってどれだけの価値を生み出しているかを示します。
そのため、株主にとって直接的な利益指標となります。

たとえば、ROICが高い企業は効率的に利益を生み出していることを示しますが、それが必ずしもEPSの増加に直結するわけではありません。

EPSは純利益や発行済株式数など、他の要因にも影響されます。

ROICがEPSに与える影響

ROICが高い場合、企業は投下資本を効率よく運用しているため、その結果として純利益が増加する可能性が高まります。

純利益が増加すれば、他の条件(発行済株式数など)が一定の場合、EPSも上昇します。

ある企業が新規事業に投資し、その事業が高いROICを生み出した場合、税引後営業利益(NOPAT)が増加します。

この増加分は最終的に純利益にも反映されるため、EPSも向上する可能性があります。

ただし、以下のようなケースではROICとEPSの関係が必ずしも一致しない場合があります。

自社株買いによって発行済株式数が減少すると、純利益が一定でもEPSは増加します(ROICには影響なし)。

高いROICを維持していても、多額の借入金返済や特別損失などで純利益が減少するとEPSは低下します。

EPSから見たROICの重要性

EPSが持続的に成長するためには、高いROICを維持することが重要です。
なぜなら、高いROICを持つ企業は内部留保や再投資によってさらなる成長を実現できるからです。

成長モデル
ROIC > 加重平均資本コスト(WACC)の場合、企業は価値創造型の成長を遂げることができます。
この成長によって税引後営業利益(NOPAT)が増加し、その結果として純利益やEPSも向上します。

一方で、ROIC(投下資本利益率) < WACC(加重平均資本コスト)の場合、企業は資本コスト以上のリターンを生み出せていないため、新たな投資による成長はむしろ価値を減少させる可能性があります。

この場合、EPSの成長も期待できません。

資本政策と両指標への影響

企業の資本政策(自社株買いや借入金返済など)はROICとEPSに異なる影響を与えます。

自社株買い

自社株買いによって発行済株式数が減少すると、純利益が一定でもEPSは上昇します。
ただし、自社株買いに使用した現金や借入金によって投下資本が減少するため、ROICも変動する可能性があります。

自社株買いによって短期的にEPSが押し上げられたとしても、本業(事業運営)の収益性であるROICが低迷している場合、それは持続可能な成長とは言えません。

借入金返済

借入金返済によって有利子負債が減少すると投下資本も減少するため、同じ営業利益でもROICは向上する可能性があります。

しかし、この影響は間接的であり、一方で純利益には直接影響しないため、EPSへの影響は限定的です。

両指標を併用した分析例

以下にROICとEPSを併用して分析する際の例を示します。

ケース1:高ROIC・高EPS成長

投下資本を効率的に活用しており、高収益事業に再投資することで成長しています。

EPSも持続的に成長しており、株主価値創造につながっています。

結論
理想的なケースであり、中長期的な投資先として魅力的です。

ケース2:高ROIC・低EPS成長

本業自体は収益性が高いものの、多額の借入金返済や特別損失などで純利益が圧迫されています。

EPS成長率が低いため、市場から過小評価される可能性があります。

結論
短期的には課題あり。
ただし、本業の収益性(高いROIC)が維持されている限り、中長期的には改善余地あり。

ケース3:低ROIC・高EPS成長

自社株買いや一時的な要因でEPSは増加していますが、本業そのものの収益性(低いROIC)は低迷しています。

EPS成長は持続可能性に疑問符がつきます。

結論
短期的な魅力はあるものの、本質的な収益力改善が必要です。

まとめ

ROICとEPSはそれぞれ異なる視点から企業を見るものですが、お互いに補完関係にあります。

ROICは「事業運営そのもの」の効率性や収益力を評価する指標として、中長期的な企業価値創造能力を見る際に重要です。

EPSは「株主視点」で直接的な収益力や配当可能性を見る指標として重要です。

これら2つの指標を併用することで、「事業運営能力」と「株主価値創造」の両面からバランスよく企業分析を行うことができます。

ROICとEPSは、企業分析において相互補完的な役割を果たします。

1.異なる視点
ROICは事業運営の効率性を、EPSは株主にとっての直接的な利益を示します。

2.相互影響
高いROICは長期的にEPSの成長につながる可能性が高く、両者は密接に関連しています。

3.総合的評価
両指標を併用することで、企業の収益力と株主価値創造能力をより包括的に評価できます。

4.長期的視点
ROICは持続的な価値創造能力を示し、EPSの持続的成長の基盤となります。

5.投資判断
両指標を組み合わせることで、より洞察に富んだ投資判断が可能になります。

企業分析において、ROICとEPSを併用することで、事業の本質的な収益力と株主への還元能力の両面から、バランスの取れた評価を行うことができます。

これにより、より深い洞察と適切な投資判断が可能となります。

それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。


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