指値注文が希望価格で約定しない理由と指成注文は時間によって約定処理が異なるリスクについて|OCO注文、IFD注文(IF DONE)の活用_自動売買

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「せっかくの投資チャンスなのに、スリッページで損しちゃった…」
「もっと賢く取引したいのに、どんな方法があるか分からない…」

この記事では、株式投資における指値注文を徹底解説します。

私がこれまで経験してきた失敗談や成功体験を元に、指値注文のメリット・デメリット、そしてOCO注文やIFD注文(IF DONE)といった高度な注文方法まで、分かりやすく、実践的に解説します。

この記事を読み終えおえることで、スリッページの心配なく、安心して利益を積み上げられるようになりましょう。

指値注文は、希望価格で約定しない場合は取引が成立しないため注意

指値注文とは、あらかじめ希望する価格を設定して注文を出す方法です。

この価格で約定しない場合は、取引が成立しないため注意が必要


私は以前、急騰中の銘柄に飛び乗りたいと思い、成行注文を出したところ、希望価格よりもはるかに高い価格で約定してしまい、大きな損失を出してしまいました。

あの時の悔しさは、今でも忘れられません… もし、指値注文を理解していたら、あの時のような失敗は避けられたはずです。

市場が急激に変動している時や、流動性の低い銘柄では、スリッページが発生しやすく、想定外の損失につながりました。

指値注文のメリット:希望価格で取引できる!損失を最小限に抑える

指値注文の最大のメリットは、希望する価格で取引できることです。

特に、急落局面で損失を最小限に抑えたい時などに有効です。

例えば
保有している銘柄が急落し始めたら、事前に設定しておいたストップロス注文(逆指値注文)が自動的に約定し、損失を限定することができます。


スリッページは、注文が約定する価格と、実際に約定した価格のずれのことです。
特に、流動性の低い銘柄や、市場が大きく変動している状況では、スリッページが発生しやすく、想定外の損失につながる可能性があります。

スリッページは、市場の流動性と強い相関があります。

流動性の高い市場(出来高が多く、価格変動が小さい市場)では、スリッページは発生しにくいですが、流動性の低い市場(出来高が少なく、価格変動が大きい市場)では、スリッページが発生しやすいです。

また、重要な経済指標の発表直後など、市場参加者の取引が集中する時間帯も、スリッページが発生しやすいです。

指値注文の注意点:約定しないリスク!魔法は万能じゃない

指値注文は、魔法のように便利ですが、万能ではありません。
希望する価格で約定する保証はないため、注意が必要です。

約定しないリスク:希望価格に届かない…取引機会を逃す可能性も

市場の状況によっては、設定した価格に到達しないまま、取引機会を逃してしまう可能性があります。

これは、特に、トレンド相場や、流動性の低い銘柄で起こりやすい現象です。

私は以前、ある銘柄の株価が上昇トレンドにあると判断し、1,000円の指値買い注文を出しましたが、株価は上昇し続け、1,000円には一度も到達せず、取引機会を逃してしまいました。

本当に悔しい思いです…

約定しない時の対処法:柔軟な対応が重要

指値注文が約定しない場合の対処法としては、

  • 指値価格の修正
  • 成行注文への変更(スリッページリスクあり)
  • 注文のキャンセル


約定の保証がない:具体例と対処法
指値注文は、必ずしも設定した価格で約定するとは限りません。
希望する価格で約定しなかった場合、取引機会を完全に失う可能性があります。

具体例
1,000円の指値注文を出したにも関わらず、市場価格が1,000円に到達する前に上昇に転じ、結局1,000円には到達せず、取引機会を逃してしまうケースです。

これは、特にトレンド相場において、起こりやすい現象です。


約定しなかった場合の対処法
指値価格の修正
市場の状況に応じて、指値価格を修正します。

成行注文への変更
指値注文が約定しない場合は、成行注文に変更することも検討します。
ただし、この場合はスリッページのリスクがあります。

注文のキャンセル
取引機会を逃したと判断した場合は、注文をキャンセルします。

OCO注文の活用

OCO注文を設定することで、指値注文が約定しなかった場合でも、逆指値注文で損失を限定することができます。

自動売買における指値注文の約定と指成注文のリスク、そしてOCO注文やIFD注文(IF DONE)の活用について説明します。

指値注文が希望価格で約定しない理由

指値注文は、設定した価格またはそれより有利な価格でのみ約定する注文方法です。
しかし、以下の理由により希望価格で約定しないことがあります。

  1. 価格がギャップを伴って動く場合
  2. 市場の流動性が低い場合
  3. 注文数量が大きすぎる場合

特に、急激な相場変動時やニュース発表時には、価格が希望価格を飛び越えてしまい、約定できないことがあります。

指値注文が希望価格で約定しない理由について、より詳しく説明いたします。 
指値注文は、投資家が指定した価格またはそれよりも有利な価格で取引を行う注文方法です。
しかし、同じ価格が市場で成立しても、必ずしも約定するとは限りません。

これには主に三つの要因が関係しています。 

まず、「価格優先・時間優先の原則」が適用されます。
この原則では、同じ価格の注文が複数存在する場合、先に発注された注文から順に約定していきます。
つまり、あなたと同じ価格で注文を出した人が多数いる場合、あなたの注文順位が後になれば、約定までに時間がかかる可能性があります。 

次に、「注文の順番待ち」という現象が発生することがあります。
特に人気の高い銘柄では、同じ指値の注文が大量に集中することがあります。
このような状況では、市場の取引量が多くても、あなたの注文が約定するまでに相当な時間がかかる場合があります。
例えば
大手企業の株式や主要な通貨ペアのFX取引などで、このような状況が起こりやすくなります。 

最後に、「市場の流動性」も重要な要因です。
取引参加者が少ない時間帯、例えば深夜や早朝、あるいは休日前後などでは、市場の流動性が低下します。
流動性が低い状況では、希望する価格での取引が成立しにくくなります。これは、売り手と買い手のマッチングが難しくなるためです。 

これらの要因により、指値注文は同値が市場で成立しても必ずしも約定するとは限りません。

投資家は、これらの点を考慮しながら、市場の状況や取引のタイミングを慎重に選ぶ必要があります。

また、重要な取引の場合は、指値注文と成行注文を適切に使い分けることで、より効果的な取引戦略を立てることができるでしょう。


指値注文が希望価格で約定しない具体的なシナリオ
例えば
USD/JPYの取引で現在のレートが150.00円だとします。
151.00円で買いの指値注文を出した場合、以下のようなシナリオで約定しない可能性があります。

急激な円安
夜間に重要な経済指標が発表され、一気に152.00円まで跳ね上がった場合、151.00円の指値注文は約定せず、チャンスを逃してしまいます。

低流動性時間帯
深夜のアジア時間帯など取引が少ない時間に、一時的に151.50円まで上昇したものの、すぐに150.50円に戻った場合、151.00円の指値注文は約定しないことがあります。


大口注文
1,000万ドルという大きな買い注文を出した場合、151.00円ちょうどで全額約定する十分な売り手がいない可能性があります。

指成注文のリスクと時間による約定処理の違い

指成注文(指値付成行注文)は、指定した価格またはそれより有利な価格で即時に成行注文として執行される注文方法です。

しかし、以下のリスクがあります。

  1. スリッページの発生
  2. 時間帯による約定処理の違い

指成注文の時間によるリスクについて、より詳細に説明いたします。 
指成注文は、投資家が指定した価格で注文を出し、その価格に達しなかった場合に前場または後場の引けで成行注文となる特殊な注文方法です。

この注文方法には、特有のリスクが存在します。 
まず、引け時の価格変動によるリスクがあります。

市場終了間際、特に大引け(後場の終了時)近くになると、様々な要因により急激な価格変動が起こることがあります。
例えば
重要な経済指標の発表や予期せぬニュースの影響で、相場が大きく動くことがあります。
指成注文が成行注文に切り替わるタイミングがこの時期と重なると、投資家が当初想定していた価格から大きくかけ離れた価格で約定してしまう可能性があります。

これは、成行注文が「その時点で最良の価格」で即時に約定するため、価格変動の影響を直接受けてしまうからです。 

次に、注文の失効リスクがあります。
日本の株式市場では、前場(午前の取引時間)と後場(午後の取引時間)に分かれています。

指成注文が前場の引けまでに約定しなかった場合、その注文は後場に持ち越されます。

しかし、後場の引けまでに値がつかなかった場合、つまり取引が成立しなかった場合、その注文は失効してしまいます。

これは、投資家の意図した取引が全く実行されないことを意味し、特に重要な投資戦略の一部である場合、大きな影響を及ぼす可能性があります。 

これらのリスクは、市場の状況や個別銘柄の特性によって変化します。
例えば
流動性の低い銘柄や、値幅制限に近い価格で取引されている銘柄では、これらのリスクがより顕著になる可能性があります。 

投資家は、これらのリスクを十分に理解した上で指成注文を使用する必要があります。

特に、重要な取引や大口の注文の場合は、他の注文方法(例えば、通常の指値注文や成行注文)の使用を検討したり、市場の状況を注意深く観察しながら注文を管理したりすることが重要です。

また、取引のタイミングや価格設定を慎重に検討し、必要に応じて注文を分割するなどの戦略も有効かもしれません。

特に、取引時間外に出した指成注文は、取引開始時に成行注文として処理されるため、予期せぬ価格で約定する可能性があります。


指成注文の時間帯によるリスクの具体例
逆に、149.00円でオープンした場合、指成注文は即座に約定せず、価格が150.50円に到達するまで待機状態となります。

週末にリスクイベントが発生し、月曜日の取引開始時に152.00円でオープンした場合、指成注文は152.00円で約定してしまい、予想外の高値で買うことになります。

これらのリスクに対処するため、OCO注文やIFD注文(IF DONE)を活用できます。

OCO注文の活用

OCO注文は、2つの注文を同時に出し、一方が約定すると他方が自動的にキャンセルされる注文方法です。

活用例

  1. 利益確定と損切りを同時に設定
  2. ブレイクアウト狙いの新規エントリー

例えば
現在のレートが100円の場合

  • 101円で利益確定の売り注文
  • 99円で損切りの売り注文

これにより、相場の動きに応じて自動的に利益確定または損切りが行われます。

OCO注文の具体的な活用例
前提条件
取引通貨ペア:USD/JPY
ポジション:100,000ドルの買いポジション(すでに保有しているものとします)
現在レート:150.00円/ドル
利益確定レート:152.00円/ドル損切りレート:149.00円/ドル


利益確定時の計算
購入時の円換算額
150.00円/ドル × 100,000ドル = 15,000,000円

売却時の円換算額
152.00円/ドル × 100,000ドル = 15,200,000

利益
15,200,000円 – 15,000,000円 = 200,000円

損切り時の計算
1. 利益確定時の計算
購入時の円換算額: 150.00円/ドル × 100,000ドル = 15,000,000円
売却時の円換算額: 152.00円/ドル × 100,000ドル = 15,200,000円
利益: 15,200,000円 – 15,000,000円 = 200,000円

2. 損切り時の計算
損失: 15,000,000円 – 14,900,000円 = 100,000円
購入時の円換算額: 150.00円/ドル × 100,000ドル = 15,000,000円
売却時の円換算額: 149.00円/ドル × 100,000ドル = 14,900,000円

OCO注文の活用例:リスク管理の観点から

このOCO注文は、為替レートの変動リスクを管理するための有効な手段です。

事前に利益確定レベルと損切りレベルを設定することで、利益を確定させつつ、損失を限定することができます。

特に、自動売買システムと組み合わせることで、感情に左右されることなく、機械的に取引ルールを実行できます。

OCO注文の注意点

スプレッド(売買価格差)は計算に含まれていません。実際の取引では、スプレッド分だけ利益は減少します。
為替レートは常に変動します。想定したレートに到達しない可能性もあります。

これはあくまで一例です。
OCO注文の設定は、個々の投資戦略やリスク許容度に合わせて調整する必要があります。


IFD注文(IF DONE)の活用

  1. 新規注文と決済注文を一度に指定できる注文方法です。
  2. 「if done」(もしできたら実行)の略称で、新規注文が約定した後に決済注文が有効になります。
  3. 新規注文では成行・指値・逆指値注文が可能で、決済注文では指値・逆指値注文が選択できます。
  4. 新規注文が約定しなければ、決済注文は実行されません。
  5. 利益確定(指値)と損切り(逆指値)の両方を設定することができます。

この注文方法により、「○○円で買えたら、そのあと××円で売りたい」といった取引戦略を一度の操作で設定できるため、取引の効率化とリスク管理に役立ちます

これにより、エントリーから決済までを自動化し、感情的な判断を排除できます。

IFD注文の具体的な活用例
前提条件
取引通貨ペア:USD/JPY
現在レート:150.00円/ドル
買注文発動レート:151.00円/ドル
決済注文レート:153.00円/ドル
取引数量:100,000ドル

1. 買注文発動時の計算
買注文発動時の円換算額: 151.00円/ドル × 100,000ドル = 15,100,000円

2. 決済注文時の計算
決済注文時の円換算額: 153.00円/ドル × 100,000ドル = 15,300,000円

3. 利益計算
利益: 15,300,000円 – 15,100,000円 = 200,000円

IFD注文の活用例:円安予想に基づく取引

このIFD注文は、円安トレンドを予想し、特定のレートで買いポジションを保有し、さらに上昇した場合に利益確定を狙う取引戦略に適しています。

151.00円という買い注文のレートは、現在のレートよりも少し高い水準に設定することで、リスクを抑えつつ利益を狙っています。

IFD注文の注意点

スプレッド(売買価格差)は計算に含まれていません。実際の取引では、スプレッド分だけ利益は減少します。
為替レートは常に変動します。

想定したレートに到達しない可能性もあります。

151.00円に到達しない場合、買い注文は発動せず、取引は実行されません。

損失確定のための注文(損切り注文)がありません。IFD注文のみでは、下落トレンドに備えていません。損失を限定するための注文を併用する必要があります。

これはあくまで一例です。IFD注文の設定は、個々の投資戦略やリスク許容度に合わせて調整する必要があります。


リスク管理の具体的な対処法

分割注文
1,000万ドルの大口注文を、100万ドルずつ10回に分けて出すことで、市場への影響を軽減し、より良い約定を得られる可能性が高まります。

時間帯の選択
東京時間の10:00〜15:00や、ロンドン時間の開始直後(日本時間17:00頃)など、流動性が高い時間帯に注文を出すことで、約定確率を上げることができます。

経済指標への対応
例えば
米国の雇用統計発表(毎月第一金曜日21:30 JST)の前後30分は、急激な相場変動が予想されるため、新規の自動売買注文を控えるか、より広めのストップロスを設定します。

複合戦略の利用
例えば
IFD注文とOCO注文を組み合わせたIFDOCO注文(IF DONE)を使用することで、新規エントリー、利益確定、損切りを一度に設定できます。

具体的には

  • 新規注文:151.00円で買い
  • 決済注文1(利益確定):153.00円で売り
  • 決済注文2(損切り):150.00円で売り

これらの具体的な方法を組み合わせることで、自動売買のリスクを効果的に管理しつつ、市場の動きに柔軟に対応することができます。

まとめ

指値注文は、スリッページリスクを軽減し、希望価格での取引を可能にする便利な注文方法ですが、約定しないリスクも存在します。

OCO注文やIFD注文(IF DONE)などの高度な注文方法を理解し、適切に活用することで、リスクを抑えながら利益を最大化することができます。

この記事で紹介した内容を参考に、指値注文をマスターし、より効果的な投資戦略を構築してください!

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