投資において、リバランスは重要な戦略の一つです。
リバランスとは、時間の経過や市場の変動によって崩れた資産配分を、当初の目標に近づけるよう調整することを指します。
ETF、インデックスファンド、そして様々な資産クラスにおいて、リバランスの方法や重要性は異なります。
この説明では、各投資商品や資産クラスにおけるリバランスの具体的な方法と、その意義について詳しく解説します。
また、リアロケーションについて、それぞれ分かりやすく説明を加えます。
リバランス
リバランスとは、当初設定した資産配分の割合に戻すことです。
例えば
株式50%、債券50%で始めた場合、市場の変動により株式が60%、債券が40%になったとすると、株式を売却して債券を購入し、元の割合に戻します。
リバランスの目的
リスク管理
特定の資産への偏りを防ぎ、ポートフォリオ全体のリスクを制御します。
利益確定
値上がりした資産の一部を売却して利益を確定させます。
割安な資産の購入
相対的に値下がりした資産を購入する機会を得られます。
リバランスの方法
時間ベース
定期的(例:年1回)に行う
閾値ベース
設定した比率から一定以上乖離した場合に行う(例:10%以上の乖離)
イベントベース
市場の大きな変動や個人の状況変化時に行う
注意点
取引コストや税金を考慮する必要があります。
頻繁なリバランスはコスト増加につながる可能性があります。
リアロケーション
リアロケーションとは、資産配分の目標自体を変更することです。
これは通常、投資家の状況や目標が変化した場合に行います。
リアロケーションが必要な場合
ライフステージの変化
結婚、出産、退職など
財務状況の変化
収入の増減、予期せぬ出費、相続など
投資目標の変更
短期的な目標から長期的な目標への変更など
リスク許容度の変化
年齢や経験による投資姿勢の変化
リアロケーションの例
若年期
リスクを取れるため、株式の比率を高めに設定
中年期
リスクとリターンのバランスを取り、株式と債券を均等に
退職前後
安定性を重視し、債券の比率を高めに設定
リバランスが既存の資産配分を維持するための調整であるのに対し、リアロケーションは投資戦略の根本的な見直しを意味します。
定期的なリバランスと、必要に応じたリアロケーションを組み合わせることで、長期的に安定した資産運用が可能となります。
ETFとインデックスファンドのリバランス
ETFのリバランス
想像してみてください。
あなたが100万円を持っていて、50万円を日本株ETF、50万円を米国株ETFに投資したとします。
ここでの例
100万円(100%)
日本株ETF
50万円(50%)
米国株ETF
50万円(50%)
1年後、日本株が大きく上昇し、米国株が下落したため、ポートフォリオが以下のようになりました。
日本株ETF
70万円 (70%)
米国株ETF
40万円 (40%)
ここでリバランスを行う場合
1⃣ 日本株ETFを10万円分売却
2⃣ その10万円で米国株ETFを購入
結果
日本株ETF
60万円 (55%)
米国株ETF
50万円 (45%)
これにより、元の50:50(おおよそ)の比率に近づけることができます。
メリット
市場の変動にすぐに対応できる
デメリット
売買手数料がかかる(例:売買それぞれ500円ずつで計1,000円)
インデックスファンドのリバランス
同じ100万円を、50万円ずつ日本株インデックスファンドと米国株インデックスファンドに投資したとします。
ここでの例
100万円(100%)
日本株インデックスファンド
50万円(50%)
米国株インデックスファンド
50万円(50%)
1年後の状況
日本株ファンド
70万円
米国株ファンド
40万円
インデックスファンドの場合、通常は年に1回程度、以下のようにリバランスします。
1⃣日本株ファンドから10万円解約
2⃣その10万円で米国株ファンドを購入
多くのインデックスファンドは購入・解約手数料が無料なので、コストを抑えられます。
運用会社の対応
指数の構成比変更に合わせて、ファンド内の保有銘柄を調整
新規資金流入や解約に応じて、指数の構成比を維持するよう調整
投資家の対応
複数のインデックスファンドを保有している場合、定期的に各ファンドの比率を調整
例
毎年1月に、国内株式ファンドと海外株式ファンドの比率を50:50に戻す
各資産におけるリバランスの方法
FX(外国為替取引)
例
300万円を均等に円、ドル、ユーロで保有
初期状態
円
100万円
ドル
100万円
ユーロ
100万円
3ヶ月後
円
90万円
ドル
120万円
ユーロ
105万円
リバランス
ドルを15万円分売却A
円を10万円分、ユーロを5万円分購入
結果
各通貨が約105万円ずつになります。
注意点
レバレッジを使用している場合、リスク管理が特に重要
国内株式
例
300万円を3つの業種に均等投資
初期状態
製造業
100万円
サービス業
100万円
IT業
100万円
6ヶ月後
製造業
90万円
サービス業
120万円
IT業
110万円
リバランス
サービス業株を10万円分売却
製造業株を10万円分購入
結果
各業種が約106-107万円ずつになります。
配当再投資
受取配当を使って、比率の低下した銘柄を追加購入
海外株式(JDR)
例
200万円を米国株JDRと欧州株JDRに均等投資
初期状態
米国株JDR
100万円
欧州株JDR
100万円
1年後(円高の影響も含む)
米国株JDR
120万円
欧州株JDR
90万円
リバランス
1⃣米国株JDRを15万円分売却
2⃣欧州株JDRを15万円分購入
結果
各地域のJDRが105万円ずつになります。
為替の影響
円高時に海外株式の比率が下がった場合、追加購入を検討
ETF(上場投資信託)
例
300万円を3つの地域のETFに投資
初期状態
日本株ETF
100万円
米国株ETF
100万円
新興国株ETF
100万円
1年後
日本株ETF
110万円
米国株ETF
130万円
新興国株ETF
80万円
リバランス
1⃣米国株ETFを20万円分売却
2⃣新興国株ETFを20万円分購入
結果
各ETFが約106-107万円ずつになります。
債券(国債・社債・ハイイールド債)
例
300万円を異なる種類の債券に投資
初期状態
国債
150万円
社債
100万円
ハイイールド債
50万円
1年後
国債
140万円
社債
110万円
ハイイールド債
60万円
リバランス
1⃣社債を5万円分、ハイイールド債を5万円分売却
2⃣国債を10万円分購入
結果
元の比率(3:2:1)に近づきます。
満期管理
短期、中期、長期の債券バランスを調整
REIT(不動産投資信託)
例
300万円を3つのタイプのREITに投資
初期状態
オフィスREIT
100万円
住宅REIT
100万円
商業施設REIT
100万円
1年後
オフィスREIT
80万円
住宅REIT
120万円
商業施設REIT
110万円
リバランス
1⃣住宅REITを15万円分、商業施設REITを5万円分売却
2⃣オフィスREITを20万円分購入
結果
各REITが約103-104万円ずつになります。
公募株式投資信託
例
300万円を3つのスタイルのファンドに投資
初期状態
大型株ファンド
150万円
中小型株ファンド
100万円
新興国株ファンド
50万円
1年後
大型株ファンド
180万円
中小型株ファンド
90万円
新興国株ファンド
40万円
リバランス
1⃣大型株ファンドを30万円分解約
2⃣中小型株ファンドを20万円分、新興国株ファンドを10万円分購入
結果
元の比率(3:2:1)に戻ります。
仮想通貨
例
100万円を3つの仮想通貨に投資
初期状態
ビットコイン
50万円
イーサリアム
30万円
その他アルトコイン
20万円
3ヶ月後
ビットコイン
70万円
イーサリアム
25万円
その他アルトコイン
15万円
リバランス
1⃣ビットコインを20万円分売却
2⃣イーサリアムを12万円分、その他アルトコインを8万円分購入
結果
元の比率(5:3:2)に戻ります。
注意点
価格変動が激しいため、リバランスの頻度と手数料のバランスが重要
その他(商品先物、貴金属など)
例
1000万円のポートフォリオ全体でのリバランス
初期状態
株式
600万円
債券
300万円
金
100万円
1年後
株式
700万円
債券
280万円
金
90万円
リバランス
1⃣株式を70万円分売却
2⃣債券を50万円分、金を20万円分購入
結果
元の比率(6:3:1)に近づきます。
インフレヘッジ
インフレ懸念時に商品や貴金属の比率を増やす
リバランスを行う際の重要なポイント
定期的に行う
例えば、毎年1月や誕生日など、決まった時期に実施
閾値を設定する
例えば、配分比率が5%以上ずれたらリバランスするなど
コストを考慮する
頻繁なリバランスは取引コストが増加するため注意
税金の影響を考える
利益が出ている資産の売却は税金が発生する可能性あり
長期的な視点を持つ
短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な資産形成を目指す
リバランスを行う際の具体例を参考に、自身の投資スタイルや目標に合わせてリバランスを行うことで、より効果的な資産運用が可能になります。
まとめ
リバランスは、投資ポートフォリオのリスクを管理し、長期的な投資目標を達成するための重要なツールです。
ETFやインデックスファンドでは、市場の動きに応じて定期的にリバランスを行うことで、当初の資産配分を維持できます。
各資産クラス(FX、株式、債券、REIT、仮想通貨など)においても、それぞれの特性に応じたリバランス方法があります。
リバランスを行う際の重要なポイント点に注意しながら、自身の投資目標とリスク許容度に合わせてリバランスを実施することで、より安定的で効果的な資産運用が可能となります。
市場の変動に一喜一憂せず、計画的にリバランスを行うことが、長期的な投資成功の鍵となるでしょう。
それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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