FXの世界で人気のテクニカル指標、ボリンジャーバンド。
その中でも、特に注目されるのが3σラインです。
3σラインとは、移動平均線から標準偏差を3倍した位置に引かれたラインのこと。
ボリンジャーバンドを使うことで、相場のトレンドや転換点を視覚的に把握でき、より効果的なトレードが可能になります。
FX自動売買で安定して利益を出し続けたいけど、なかなかうまくいかない…
そんな悩みをお持ちのあなた!
実は、FXの世界には、自動売買戦略を劇的にレベルアップさせる強力な武器があるんです。
それが、ボリンジャーバンド! 特に、その中でも重要な指標となる3σラインについて、この記事では、その意味、活用方法、そしてチャートの見方や設定方法まで、初心者でもわかりやすく解説していきます。
一緒にボリンジャーバンドをマスターして、FX自動売買でさらなる高みを目指しましょう!
ボリンジャーバンド基本概念
ジョン・ボリンジャー(John Bollinger)氏
ボリンジャーバンドを考案したアメリカの投資家・チャートアナリスト
CFA(米国証券アナリスト)およびCMT(公認テクニカルアナリスト)の資格を持つ、経験豊富な投資家
ボリンジャー氏は、1980年代にこの指標を開発し、著書「ボリンジャーバンド:市場のボラティリティと価格の動きを測る革新的なテクニカル分析ツール」の中で紹介されています。
ボリンジャー氏は、ボリンジャーバンド以外にも、様々なテクニカル指標の開発や研究に貢献。
現代のテクニカル分析において重要な役割を果たしています。
ボリンジャーバンドってどんなもの?
ボリンジャーバンドは、まるで価格の動きを視覚化する魔法のツール!
移動平均線という、過去の価格の平均値を表す線を中心に、標準偏差という価格のばらつき具合を示す指標を基準としたバンドを表示するんです。
例えば
ある通貨ペアの価格が1週間で10円変動したとします。このとき、ボリンジャーバンドは、価格の平均値である移動平均線を中心に、価格が上下にどれだけブレているのかをバンドで示します。
ボリンジャーバンドのチャート【イメージ図】↓
RSIのように、ボリンジャーバンドは0から100までの範囲ではなく、実際の価格(ローソク足に重ねて表示され、価格の動きと共に相場の強弱を視覚的に捉えることができます。
簡単に言うと…
- 移動平均線:価格のトレンドを示す道しるべ
- 標準偏差:価格がその道しるべからどれだけ離れているかを表す、価格の幅
3σラインが示すもの
ボリンジャーバンドには、移動平均線から標準偏差を1倍、2倍、3倍した位置に、それぞれ1σライン、2σライン、3σラインが引かれます。
- 3σラインとは、移動平均線から標準偏差を3倍した位置に引かれたラインのこと
- 価格が3σラインを超えることは、統計的にかなり稀なこと
ボリンジャーバンドは、過去の価格の動きに基づいて、将来の価格の変動範囲を予測する指標です。
統計学的には、価格が3σラインを超える確率は約0.3%しかないと言われています。
つまり、「3σラインを超える動きは、かなり珍しい現象」と言えるわけです。 - 大きなトレンド転換や急激な値動きが起こる可能性を示唆
3σラインを超える動きは、市場の大きな変化や、何らかの大きな要因によって起こることが多いです。例えば
経済指標の発表や、政治的な出来事などが考えられます。
3σラインをどう活用するか?
3σラインは、稀に起こる大きな動きを捉えるためのサインとして活用できます。
3σライン突破:トレンド転換の兆候?
- 3σラインを上抜けた場合
強い買い圧力が働いている可能性があり、上昇トレンド転換のサインと捉えることができます。 - 3σラインを下抜けた場合
強い売り圧力が働いている可能性があり、下降トレンド転換のサインと捉えることができます。
ただし、3σライン突破が必ずしもトレンド転換を意味するとは限りません。
- ファンダメンタル分析
3σライン突破の背景にある経済状況や政治情勢などを分析し、トレンド転換の可能性を判断する必要があります。 - 他のテクニカル指標
他のテクニカル指標と組み合わせることで、より確実な判断ができます。
3σライン近辺での取引:高リスク・ハイリターンの世界?
ボリンジャーバンドは、価格が一定の範囲内で推移している時は、バンドの両端をサポートやレジスタンスと見なすことができます。
- バンドの上端
価格が上昇し、バンドの上端(3σライン)に近づくと、価格の上昇が止まりやすいと考えられます。 - バンドの下端:
価格が下落し、バンドの下端(3σライン)に近づくと、価格の下落が止まりやすいと考えられます。
3σライン近辺での取引は、高リスク・ハイリターンの世界と言えます。
- リスク
3σラインを突破してしまうと、大きな損失が発生する可能性があります。 - リターン
3σラインを突破した場合、大きな利益を得られる可能性があります。
3σラインを超えた後の取引:逆張り戦略?
ボリンジャーバンドは、通常、価格がバンドの中に収まる確率が高いことを示します。
- 価格がバンドに沿ってレンジを逸脱しようと推移している時は、考え方を変え、バンド上端の突破を確認して買い、下端の突破で売りとなる
- これは、ボリンジャーバンドの基本的な考え方とは正反対の戦略です。
3σラインを超えた後の取引は、逆張り戦略の一種と言えます。
- リスク
3σラインを超えても、価格が元のバンドに戻ってしまう可能性があります。 - リターン
3σラインを超えて、さらに価格が大きく動いた場合、大きな利益を得られる可能性があります。
ボリンジャーバンドの見方と設定
ボリンジャーバンドを効果的に活用するためには、チャートの見方と設定方法を理解することが重要です。
ボリンジャーバンドのチャートの見方
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、標準偏差を基準としたバンドが表示されます。
バンドの幅
バンドの幅は、標準偏差の値によって決まります。標準偏差が大きいほど、バンドの幅が広くなります。
価格の動き
価格がバンドの中に収まっている時は、レンジ相場である可能性が高いです。価格がバンドから外れた時は、トレンドが発生している可能性が高いです。
ボリンジャーバンドは通常、メインチャートに表示されます。
多くの取引ツールでは、「Bollinger Bands」を簡単に追加できるようになっています。
早速、自分好みのチャートをPCにダウンロードしてみましょう。
【チャート挿入後のイメージ図】↓
※ダウンロードは、各業者のホームページで確認できます。
【チャートの見方確認の仕方】↓
RSIのインジケーター設定を簡単に解説します。
1⃣MT4を開く
↓
2⃣挿入を選択
↓
3⃣インジケータを選択
↓
4⃣今回「Bollinger Bands」を選ぶ
※チャート上の表示では、MT4メインチャートに表示(下)
すると確認ができるデフォルト画面が表示されます。
ボリンジャーバンドの基本設定
ボリンジャーバンドの設定には、以下のパラメータがあります。
- 期間
移動平均線の計算に使用するデータの期間です。 - 標準偏差の数
標準偏差を何倍するかを指定します。標準偏差の数が多いほど、バンドは広くなります。
期間設定
ボリンジャーバンドの期間設定は、取引する時間枠によって異なります。
- 短期取引
短い期間(5〜20日)で設定します。 - 長期取引
長い期間(20〜50日)で設定します。
ボリンジャーバンドチャート【期間の見方】↓
ボリンジャーバンド3σライン突破した時に回避する方法
3σラインの突破は、統計的に非常に稀な事象であり、市場の極端な状況を示唆します。
このような状況下での取引には、さらに詳細な分析と慎重なアプローチが必要です。
まず、3σラインの突破が発生した背景を理解することが重要です。
これは単なる技術的な動きなのか、それとも重要な経済指標の発表や予期せぬ政治的イベントなどの結果なのかを確認します。
ファンダメンタル分析と技術分析を組み合わせることで、より包括的な市場理解が可能になります。
また、市場のセンチメントを把握することも重要です。
ニュースソースやソーシャルメディアの反応、機関投資家の動向などを確認し、この極端な動きが一時的なものか、それとも新たなトレンドの始まりなのかを判断する手がかりとします。
さらに、他の通貨ペアや関連する金融商品(例:株式指数、商品先物)の動きも確認します。
これにより、この動きが特定の通貨ペアに限定されたものなのか、それともより広範な市場の動きの一部なのかを理解できます。
取引戦略の観点からは、3σラインを突破した後の価格の「戻り」を待つことも一つの選択肢です。
例えば
価格が3σラインを超えた後、2σラインまで戻ってきた時点でエントリーすることで、より良いリスク・リワード比を得られる可能性があります。
また、オプション取引のような代替的な戦略を検討することも有効です。
例えば
ボラティリティが高い状況下では、オプションのプレミアムが高くなるため、オプションの売り手として利益を得る機会があるかもしれません。
ただし、これには高度なリスク管理スキルが必要です。
時間軸の観点からは、より長期的な視点で市場を見ることも重要です。
日足や週足チャートを確認し、この極端な動きが長期的なトレンドにどのような影響を与えるかを分析します。
時には、短期的な極端な動きが長期的なトレンド転換のきっかけとなることもあります。
リスク管理の面では、ストップロスの設定に加えて、利益確定の戦略も重要です。
例えば
価格が2σラインに戻った時点で一部利益確定し、残りのポジションでさらなる値動きを狙うといった方法があります。
これにより、リスクを抑えつつ、大きな利益の可能性も残すことができます。
また、極端な市場状況下では、流動性が低下し、スリッページが大きくなる可能性があります。
そのため、通常よりも広めのスプレッドを想定し、それに応じてポジションサイズを調整することが賢明です。
最後に、心理的な側面も重要です。
極端な市場状況下では、感情的になりやすく、冷静な判断が難しくなります。
そのため、事前に明確な取引ルールを設定し、それに従って行動することが重要です。
また、必要に応じて取引を一時的に控えることも、リスク管理の一環として考慮すべきです。
これらの方法を総合的に活用することで、3σライン突破時のリスクを最小限に抑えつつ、潜在的な利益機会を最大化することができます。
ただし、常に市場環境は変化するため、これらの戦略を定期的に見直し、必要に応じて調整することが長期的な成功につながります。
ボリンジャーバンドのトレンド相場転換サイン
スクイーズとエクスパンション
ボリンジャーバンドが狭くなる(スクイーズ)と、その後のエクスパンション(バンドの拡大)によりトレンドが発生する可能性があります。
このタイミングを狙ってエントリーすることが効果的です。
なぜ初心者にとって重要な指標なの?
ボリンジャーバンドは初心者にとって視覚的に分かりやすい
チャート上に描かれる帯(バンド)によって、価格の動きが通常の範囲内にあるのか、それとも異常な動きをしているのかが一目で分かります。
ボリンジャーバンドの異常な動きについて、いくつか簡単に解説
A
バンドの急激な縮小 = この現象は「スクイーズ(Squeeze)」とも呼ぶ
バンドが急激に狭まっています。これは相場のボラティリティが急激に低下したことを示し、大きな相場変動の前触れである可能性があります。
B
バンドの急激な拡大 = この現象は「バンド・エクスパンション(Band Expansion)」とも呼ぶ
・バンドが急激に広がり、相場のボラティリティが急激に高まったことを示し、大きな相場変動の可能性を示唆します。
C
バンドウォーク = この現象は「バンドライディング(Band Riding)」とも呼ぶ
上部バンド(+2σ)に沿って連続して推移しています。これは「バンドウォーク」と呼ばれ、強いトレンドの継続を示唆します。 これらの図は、ボリンジャーバンドが通常とは異なる動きをしている状況を視覚的に表現しています。これらのパターンを認識することで、相場の異常な動きや重要な転換点を一目で把握することができます。
価格のバンド突破 = この現象は「ブレイクアウト(Breakout)」とも呼ぶ
ローソク足が(価格)上部バンド(+2σ)を突破これは相場が異常に強くなっていることを示し、買われすぎの状態を示唆する可能性があります。
ボリンジャーバンドの急激な動きを視覚的に
分かりやすいように【イメージ図】↓
ボリンジャーバンドを用いた戦略で標準偏差と組み合わせること
ボリンジャーバンドを他のテクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高い分析が可能になります。
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせ
RSIとは、Relative Strength Index(相対力指数)の略で、過去の価格の動きから、市場の過熱感や売られすぎ具合を数値化してくれるテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドと標準偏差の組み合わせ
標準偏差は、データのばらつきを示す統計指標
まとめ
ボリンジャーバンド3σラインは、稀に起こる大きな動きを捉えるためのサインです。
3σラインを突破した場合、トレンド転換や急激な値動きが起こる可能性があります。
3σライン近辺での取引は、高リスク・ハイリターンな取引となります。
3σラインを超えた後の取引は、逆張り戦略の一種で、大きな利益を得られる可能性がありますが、同時に大きなリスクも伴います。
ボリンジャーバンド3σラインを活用することで、FX自動売買戦略をさらに高度化し、大きな利益獲得を目指しましょう!
特に初心者にとっては簡単に始められますが、リスクを完全に排除することはできません。
FXのそれぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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