「FX自動売買で両建て取引をすれば、寝ている間も稼げるって聞いたけど、本当なのかな?」
「両建て取引って、利益が2倍になる可能性もあるけど、リスクもあるって聞くし…」
FX自動売買で両建て取引を検討しているあなた、その気持ち、よく分かります!
自動売買は、忙しい人でもFXで利益を狙える魅力的な方法ですが、両建て取引は、通常の自動売買よりもリスクが高いことも事実です。
この記事では、FX自動売買における両建て取引の危険性を、スプレッド拡大とスワップポイントの負担という側面から具体的に解説していきます。
自動売買で両建て取引を行う際の注意点も紹介しますので、最後まで読んで、あなたにとってより良い取引方法を見つけてくださいね!
FX自動売買で両建て取引を行うメリットとデメリット
FX自動売買は、あらかじめ設定したルールに基づいて、自動で売買注文を出してくれるシステムです。
両建て取引のメリット
利益が2倍になる可能性がある
価格の変動リスクをヘッジできる
両建て取引のデメリット
スプレッド拡大によるロスカットリスクが高い
スワップポイントの負担が大きい
証拠金維持率が低下しやすいため、ロスカットされやすい
FX自動売買で両建て取引を行う場合、自動売買のメリットと両建て取引のデメリットを理解した上で、慎重に判断することが重要です。
両建て取引の必要証拠金とスワップポイントの負担について具体的に解説
両建て取引の必要証拠金は、売建玉と買建玉の証拠金のうち、多い方の証拠金が必要となります。
これをMAX方式といいます。
両建て取引の必要証拠金:MAX方式について
両建て取引では、売建玉と買建玉の両方の証拠金が必要になるため、通常取引よりも証拠金が多く必要になります。
例
ドル円を10,000ドル買い(買建玉):証拠金10万円
ドル円を10,000ドル売り(売建玉):証拠金15万円
この場合、両建て取引に必要な証拠金は、多い方の15万円となります。
通常取引の場合
ドル円を10,000ドル買い(買建玉)
証拠金10万円
通常取引では、買建玉の証拠金のみで取引できます。
売買価格差を二重に負担することによってスプレッド拡大損失が大きくなる
両建て取引では、買い注文と売り注文の両方にスプレッドが適用されるため、スプレッドによる損失が通常取引の2倍になります。
両建て取引では、買い注文と売り注文の両方でスプレッドが発生するため、スプレッドによる損失が通常取引の2倍になります。
例
ドル円を10,000ドル買い、同時に10,000ドル売る
スプレッド
1ピップ
買値
110.00円
売値
109.99円
この場合、両建て取引では、買い注文と売り注文でそれぞれ1ピップのスプレッドが発生し、合計2ピップの損失となります。
損失計算
買い注文
10,000ドル × 1ピップ = 100ドルの損失
売り注文
10,000ドル × 1ピップ = 100ドルの損失
合計損失
200ドル
通常取引の場合
ドル円を10,000ドル買う
スプレッド
1pips(ピップ)
買値
110.00円
この場合、スプレッドによる損失は100ドルとなります。
両建て取引では、スプレッドによる損失が通常取引の2倍になるため、特にボラティリティの高い市場や急な値動きが発生しやすい時間帯では、スプレッド拡大による損失に注意する必要があります。
両建て取引では、スプレッド拡大による損失が通常取引の2倍になるため、スプレッドの変動に注意する必要があります。
スワップポイントが損失計算となるケース
両建て取引では、買い注文と売り注文で発生するスワップポイントの差額を負担することになります。
例
買い注文
1日あたり5ドルの支払スワップポイント
売り注文
1日あたり3ドルの受取スワップポイント
この場合、両建て取引では、1日あたり2ドルの支払スワップポイントを負担することになります。
通常取引の場合
買い注文
1日あたり5ドルの支払スワップポイント
通常取引では、買い注文のスワップポイントのみを負担します。
両建て取引では、スワップポイントの差額を負担するため、差額が大きい場合は、スワップポイントが大きな損失要因となる可能性があります。
特に、スワップポイントが大きい通貨ペアや、長期保有する場合には、スワップポイントの負担が大きくなるため注意が必要です。
スワップポイントの負担:自動売買ではスワップポイントが積み重なりやすい!?
FX自動売買で両建て取引を行う場合、スワップポイントの負担も通常取引よりも大きくなります。
なぜなら、自動売買では、ポジションを長時間保有することが多いため、スワップポイントが積み重なりやすくなるからです。
例えば
買い注文に1日あたり5ドルの支払スワップポイントが発生し、売り注文に1日あたり3ドルの受取スワップポイントが発生する場合、両建て取引では1日あたり2ドルの差額を負担することになります。
1週間で14ドル、1ヶ月で約60ドルの負担となります。
さらに、自動売買では、スワップポイントが発生していることに気づかないまま、システムが自動で注文を出してしまう可能性もあります。
そのため、自動売買で両建て取引を行う場合は、スワップポイントの負担を常に意識し、適切な対策を講じる必要があります。
スワップポイントの負担を軽減する方法
スワップポイントが小さい通貨ペアを選択する
スワップポイントの発生する方向を考慮し、取引戦略を立てる
スワップポイントが大きい時間帯は、両建て取引を避ける
ポジションを短期保有する。
FXで両建てが禁止されている理由:国内と海外の規制、その裏にあるリスク
FXで両建てが禁止されている理由は、一見すると「価格が上がっても下がっても利益と損失が相殺される」という点にあるように思えます。しかし、実際にはもっと深い事情があり、FX会社が両建てを禁止する理由は、取引の健全性や顧客の利益を守るためです。
今回は、FXにおける両建て禁止の理由を、国内と海外の規制、そしてその裏にあるリスクを具体的に説明します。
FX国内と海外の規制:両建てに対する考え方
FXにおける両建ては、国や地域によって規制が異なります。
日本のFX会社
日本のFX会社では、ほとんどの場合、両建てが禁止されています。
これは、金融庁が定めた「投資勧誘基準」で、顧客の利益保護を目的として、両建てを禁止するよう指導しているためです。
海外のFX会社
海外のFX会社では、両建てが認められているケースも少なくありません。
しかし、海外のFX会社では、日本のFX会社と比べて、規制が緩い場合も多く、リスクが高いとされています。
FXで両建てが禁止されている理由
FXで両建てが禁止されている理由は、FX会社が抱えるリスクと顧客の利益保護、そして取引の健全性を維持するためです。
具体的には、以下の点が挙げられます。
証拠金拘束による機会損失
両建てをしている場合、証拠金が拘束され、他の取引機会で売買できなくなります。
これは、顧客にとって大きな機会損失につながる可能性があります。
例
ドル円を10,000ドル買い、同時に10,000ドル売る両建てポジションを持っている
証拠金
10万円
ユーロドルが急騰し、大きな利益を得られるチャンスがある
この場合、両建てポジションのために証拠金が拘束されているため、ユーロドルの取引で利益を得ることができません。
スプレッド拡大による損失
両建てでは、スプレッドが拡大すると、買い注文と売り注文の両方に影響するため、損失が通常取引の2倍になります。
例
ドル円を10,000ドル買い、同時に10,000ドル売る両建てポジションを持つ
スプレッド
1ピップ
スプレッドが2ピップに拡大
この場合、両建て取引では200ドルの損失が発生しますが、通常取引では100ドルの損失です。
システム負荷の増加
両建て取引は、FX会社のシステムに負荷をかける可能性があります。多くの顧客が同時に両建て取引を行うと、FX会社のシステムがパンクする可能性があります。
例
多くの顧客が同時に両建て取引を行う
FX会社のシステムがパンクする
FX会社は、顧客へのサービス提供を安定的に行うために、システム負荷を管理する必要があり、両建て取引はシステム負荷の増加につながる可能性があります。
価格操作のリスク
両建て取引は、価格操作の温床になる可能性があります。
例えば
ある顧客が大量の両建てポジションを持つことで、価格を意図的に操作し、他の顧客に損失を与える可能性があります。
FX会社は、これらのリスクを回避するために、両建てを禁止しているのです。
FX自動売買で両建てが禁止されているかどうかは、FX会社によって異なります。
FX自動売買で両建て取引を行う際のリスクと対策
両建ては、適切な知識とリスク管理なしに行うと、大きな損失に繋がる可能性があります。
両建て取引は、スプレッド拡大とスワップポイントの負担という点で、通常取引よりもリスクの高い取引方法です。
特に、ボラティリティの高い市場やスワップポイントが大きい通貨ペアで両建て取引を行う場合は、これらのリスクを十分に理解した上で、適切なリスク管理を行う必要があります。
両建て取引を行う際は、以下の点を考慮しましょう。
スプレッド拡大による損失を最小限に抑えるための対策を講じる
スワップポイントの負担が大きい通貨ペアは避ける
ポジションサイズを適切に管理する
ストップロス注文を設定する
両建て取引は、高いリスクとリターンを伴う取引方法であることを理解し、慎重に判断することが重要です。
まとめ
FX自動売買で両建て取引を行う場合、スプレッド拡大とスワップポイントの負担によるリスクを理解した上で、適切なリスク管理を行うことが重要です。
- スプレッドの拡大を監視できる機能を持つ自動売買システムを選ぶ
- スプレッドが拡大した際に、注文を停止できる機能を設定する
- スプレッドが拡大しやすい時間帯は、両建て取引を避ける
- スワップポイントが小さい通貨ペアを選択する
- スワップポイントの発生する方向を考慮し、取引戦略を立てる
- ポジションサイズを小さくする
- ポジションを短期保有する
また、FX自動売買で両建てを行う際は、FX会社の利用規約をよく確認し、両建てが禁止されているかどうかを確認することが重要です。
両建ては、一見すると魅力的な取引方法ですが、リスクも大きいことを理解した上で、慎重に判断する必要があります。
FX取引を行う際は、それぞれのFX会社のルールを理解し、適切なリスク管理を行うようにしましょう。
特に初心者にとっては簡単に始められますが、リスクを完全に排除することはできません。
FXのそれぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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