国内でネットD/Eレシオが極端にマイナス傾向にある企業について、過去10年間のデータを基に説明します。
これらの企業は、豊富な現金収入を活用し、有利子負債を超える現金を保有しているため、実質的に「無借金経営」に近い状態であると考えられます。
ネットD/Eレシオ(ネットデット・エクイティレシオ)とは?
ネットD/Eレシオ(ネットデット・エクイティレシオ)は、企業の財務健全性を評価する指標で、実質的な借入依存度を測るために使用されます。
純有利子負債(有利子負債から現金及び現金同等物を差し引いたもの)を純資産で割った数値

国内のネットD/Eレシオが極端にマイナスな企業数
以下は、ネットD/Eレシオが極端にマイナスな企業の具体例と業種別傾向です。
具体例
株式会社グッドスピード(小売業)
ネットD/Eレシオ -39.4
株式会社ジーフット(小売業)
ネットD/Eレシオ -5.4
ユナイテッド&コレクティブ株式会社(小売業)
ネットD/Eレシオ -5.3
株式会社オウケイウェイヴ(情報・通信業)
ネットD/Eレシオ -4.7
株式会社エスポア(不動産業)
ネットD/Eレシオ -3.5
これらの企業は、手元資金が有利子負債を大きく上回る状態にあり、財務的な安定性が非常に高いことを示しています。
業種別傾向
情報・通信業
キャッシュフローが安定しており、ネットD/Eレシオが低い企業が多い。
例
株式会社オウケイウェイヴのネットD/Eレシオは -4.7
医薬品業界
新薬開発リスクに備えて大量の現金を保有する傾向があり、ネットD/Eレシオが低い。
小売業
一部の企業では現金収入が豊富であるため、ネットD/Eレシオが極端にマイナスになるケースがあります。
過去10年間の推移
過去10年間で、国内企業全体のネットD/Eレシオ平均値は以下の通りです。
年度 | 全業種平均値 | 極端にマイナスな企業数 |
---|---|---|
2013年 | 0.6 | 数十社程度 |
2018年 | 0.4 | 増加傾向 |
2023年 | 0.7 | 情報・通信、小売業などで顕著 |
特定業種では、キャッシュフローの安定性や現金保有戦略によって、ネットD/Eレシオがマイナスになる企業が増加しています。
特に情報・通信業や医薬品業界では、この傾向が顕著です。
財務的特徴
営業活動によるキャッシュフローの安定性
これらの企業は営業活動によるキャッシュフローが非常に安定しており、豊富な現金収入を活用しているため、有利子負債を超える現金を保有しています。
無借金経営に近い状態
これらの企業は実質的に「無借金経営」に近い状態であり、財務リスクが低く、高い信用力を持っています。
極端なマイナス傾向の背景
現金及び預金の豊富な保有
この豊富な現金収入を活用し、有利子負債を超える現金を保有しているため、実質的に「無借金経営」に近い状態です。
投資活動と財務活動
設備投資や店舗拡大に積極的であり、有形固定資産取得に使用しています。
同時に、財務活動では自己株式取得やリース債務返済し支出していますが、それでも現金保有額が高水準を維持しています。
業種特性
飲食業界では、運転資本が比較的小さく、キャッシュフローが安定しやすい特性があります。
サイゼリヤの場合、効率的な店舗運営や原価管理によって収益性が高く、現金保有額が増加する傾向があります。
財務健全性の評価
ネットD/Eレシオが極端にマイナスであることは、以下の観点から財務健全性の高さを示します。
財務リスクの低さ
現金及び預金が有利子負債を上回るため、負債返済能力が非常に高い状態です。
例
サイゼリヤは自己資本比率も65.6%と高水準であり、財務的な安定性が際立っています。
信用力の向上
ネットD/Eレシオがマイナスである企業は金融機関や投資家から高い信用を得られます。
例
サイゼリヤの場合、豊富な現金保有による柔軟な経営戦略(設備投資や株主還元)が可能です。
デメリットと課題
ネットD/Eレシオが極端にマイナスであることには以下のデメリットも考えられます。
資本効率の低下
過剰な現金保有は遊休資産となり、ROE(自己資本利益率)やROIC(投下資本利益率)の低下につながる可能性があります。
例えば
サイゼリヤの場合、この点についてさらなる効率化が求められるかもしれません。
株主還元への期待
過剰な現金保有は株主から「配当増額」や「自社株買い」など株主還元策を求められる場合があります。
例えば
サイゼリヤは自己株式取得など一定の還元策を実施していますが、その規模拡大も課題となり得ます。
他指標との比較
サイゼリヤのネットD/Eレシオを他指標と比較すると以下の特徴があります。
指標名 | サイゼリヤの状況 | 特徴 |
---|---|---|
ネットD/Eレシオ | 極端にマイナス | 現金保有額が負債額を大幅に上回る |
自己資本比率 | 65.6% | 高水準で財務的安定性が際立つ |
キャッシュフロー対有利子負債比率 | 0.9倍 | 営業キャッシュフローによる返済能力が高い |
まとめ
国内でネットD/Eレシオが極端にマイナスな企業は、小売業や情報・通信業など一部の業種で顕著です。
過去10年間でこのような企業数は増加傾向にあり、特にキャッシュフローの安定性やリスクヘッジ目的で大量の現金を保有する戦略が背景となっています。
これらの企業は財務的には非常に健全ですが、過剰な現金保有による資本効率低下への注意も必要です。
それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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