「FXのチャートって、よくわからない…。」
「なんか、いろんな線が引いてあって、何を見ればいいのか混乱する…」
FXのチャート分析って、難しそうで、初心者には敷居が高いと感じますよね?
私も、FXを始めた頃は、チャートに表示されている様々な線や指標を見て、何を意味するのかさっぱり分かりませんでした。
「一体、この線は何を表しているんだろう?」
「この数字は、どういう意味なんだろう?」
そんな疑問を抱えながら、チャート分析について学び、実際に使っていく中で、FXチャート分析の基礎を理解することができました。
今回は、FXチャート分析でよく使われる指標の1つであるボリンジャーバンドについて、詳しく解説していきます。
ボリンジャーバンドを理解すれば、FXチャート分析がぐっと身近になり、市場の動きをより深く理解できるようになります。
更にボリンジャーバンドの反転をうまく利用することで、リスクを抑え、安定した利益獲得へと繋げることができます。
FXチャート分析の強力なツール に ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、その上下に標準偏差を表示させたテクニカル指標です。
移動平均線
過去一定期間の価格の平均値を線で表示します。
標準偏差
移動平均線からどのくらい価格が離れているかを表す指標です。
バンドの幅
標準偏差の値が大きいほど、バンドの幅が広くなります。
ボリンジャーバンドの幅とボラティリティの関係
バンドが広いほど、ボラティリティが高い
価格が大きく変動していることを示します。
バンドが狭いほど、ボラティリティが低い
価格が安定していることを示します。
ボリンジャーバンドのσ(シグマ)で、価格の動きを把握しよう!
ボリンジャーバンドでは、σ(シグマ)という記号を使って、標準偏差の値を表します。
σ1
移動平均線から1標準偏差離れた位置
σ2
移動平均線から2標準偏差離れた位置
σ3
移動平均線から3標準偏差離れた位置
ボリンジャーバンドの幅とσの関係
σ1バンド
移動平均線から1標準偏差離れた位置を結んだバンド
σ2バンド
移動平均線から2標準偏差離れた位置を結んだバンド
σ3バンド
移動平均線から3標準偏差離れた位置を結んだバンド
ボリンジャーバンドは、σ1、σ2、σ3の3つのバンドで構成されています。
ボリンジャーバンドの見方
バンドが広いほど、ボラティリティが高い
価格が大きく変動する可能性が高いことを示します。
例えば
ドル円が急騰したり、急落したりなど、価格が大きく変動している状態です。
バンドが狭いほど、ボラティリティが低い
価格が安定していることを示します。
例えば
金価格が安定して推移しているなど、価格変動が小さい状態です。
ボリンジャーバンド反転とは?シグマ価格を活用したボリンジャーバンドの収縮と拡大について
ボリンジャーバンド反転とは、ボリンジャーバンドが収縮したり、拡大したりする動きのことです。
例1
ボリンジャーバンドの収縮
ボリンジャーバンドが収縮し、価格がバンド内に収まっている状態
価格が安定している状態を示します。
価格がバンドの上限または下限に近づくと、反転する可能性が高くなります。
例2
ボリンジャーバンドの拡大
価格がバンドの上限を超えた場合は、反落する可能性が高く、バンドの下限を超えた場合は、反発する可能性が高くなります。
ボリンジャーバンドが拡大し、価格がバンドを超えて変動している状態
価格が大きく変動しやすい状態を示します。
シグマ価格と確率で表したボリンジャーバンド反転の目安
ボリンジャーバンドは、標準偏差に基づいており、シグマ価格(σ)で表されます。
σ1
移動平均線から1標準偏差離れた位置
σ2
移動平均線から2標準偏差離れた位置
σ3
移動平均線から3標準偏差離れた位置
ボリンジャーバンドの反転を判断する目安としては、以下の確率が参考になります。
1σバンド
約68%の確率で、価格が1σバンド内に収まります。
2σバンド
約95%の確率で、価格が2σバンド内に収まります。
3σバンド
約99.7%の確率で、価格が3σバンド内に収まります。
つまり、価格が3σバンドを超えることは、非常に稀な現象であり、市場が大きく変動している状態であることを示します。
ボリンジャーバンド反転の目安
価格が3σバンドを超えた場合
価格が大きく変動し、ボラティリティが高まっていると考えられます。
トレンド転換や大きな反転が起こる可能性が高いため、注意が必要です。
価格が2σバンドを超えた場合
価格が大きく変動し、ボラティリティが高まっていると考えられます。
価格がバンドの上限を超えた場合は、反落する可能性が高く、バンドの下限を超えた場合は、反発する可能性が高くなります。
価格が1σバンドを超えた場合
価格が大きく変動する可能性はありますが、ボラティリティはそれほど高くないと考えられます。
2σや3σに比べて、反転の確度が低い可能性があります。
ボリンジャーバンド反転を活用したFX自動売買戦略
ボラティリティの判断
ボリンジャーバンドが大きく広がっている場合、ボラティリティが高まっていると考えられます。
時期によっては、価格が大きく変動しやすいので、ストップロス幅を広く設定したり、取引量を減らしたりするなどのリスク管理が重要になります。
エントリーポイントの特定
価格がバンドの上限(σ1、σ2、σ3)に近づくと、反落する可能性が高くなります。
価格がバンドの下限(σ1、σ2、σ3)に近づくと、反発する可能性が高くなります。
ストップロス幅の設定
ストップロス幅をボリンジャーバンドの幅を参考に設定することで、リスクをコントロールできます。
例
ボリンジャーバンドの幅が20pipsの場合、ストップロス幅を20pips以上に設定することで、急な価格変動による大きな損失を防ぐことができます。
FX市場も、一年を通して変化するボラティリティの季節変動
FX市場のボラティリティは、季節変動の影響を受けます。
ボラティリティが高い時期
主要経済指標発表
年末年始
ボラティリティが低い時期
夏季休暇
年末年始
主要イベント
ボラティリティが高い時期は、価格が大きく変動しやすいので、ストップロス幅を広く設定したり、取引量を減らしたりするなどのリスク管理が重要になります。
ボラティリティの季節変動を、データで徹底分析
ボリンジャーバンドの幅は、標準偏差に基づいており、σ(シグマ)で表されます。
σ1
移動平均線から1標準偏差離れた位置。
σ2
移動平均線から2標準偏差離れた位置。
σ3
移動平均線から3標準偏差離れた位置。
ボリンジャーバンドの幅を標準偏差で表すことで、ボラティリティの大きさを数値化し、より客観的に判断することができます。
ボリンジャーバンドの幅の季節変動
例
ドル円 20日ボリンジャーバンド 2σ(シグマ)の幅
月 | 幅(pips) | 説明 |
1月 | 15 | 年初は経済指標発表や企業決算発表などが多く、ボラティリティが高くなりがちです。 |
2月 | 13 | 1月と同様に、経済指標発表や企業決算発表などが多く、ボラティリティが高くなりがちです。 |
3月 | 16 | 欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合など、主要経済イベントが多く、ボラティリティが高くなりがちです。 |
4月 | 12 | 3月と比較して、経済指標発表や主要経済イベントが少なく、ボラティリティが低下する傾向があります。 |
5月 | 11 | 4月と同様に、経済指標発表や主要経済イベントが少なく、ボラティリティが低下する傾向があります。 |
6月 | 13 | 米国連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定会合など、主要経済イベントが多く、ボラティリティが高くなる傾向があります。 |
7月 | 10 | 夏季休暇シーズンで、市場参加者の取引が少なくなり、ボラティリティが低下する傾向があります。 |
8月 | 9 | 夏季休暇シーズンで、市場参加者の取引が少なくなり、ボラティリティが低下する傾向があります。 |
9月 | 12 | 米国連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定会合など、主要経済イベントが多く、ボラティリティが高くなる傾向があります。 |
10月 | 14 | 米国連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定会合など、主要経済イベントが多く、ボラティリティが高くなる傾向があります。 |
11月 | 16 | 米国連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策決定会合など、主要経済イベントが多く、ボラティリティが高くなる傾向があります。 |
12月 | 18 | 年末年始は、市場参加者の取引が少なくなり、ボラティリティが低下する傾向があります。 |
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせ重要なポイント表まとめ
※RSIの真ん中の50%を、下から上に抜ければ上昇トレンドが継続しやすい、上から下に抜ければ下降トレンドが継続しやすいと見ることができる。
この手法を使うことで、単一の指標では見逃してしまうような重要なサインを捉えることができ、より精度の高いトレード判断が可能になります。
ただし、どんな手法にも完璧なものはありません。
常にリスク管理を意識し、複数の判断材料を組み合わせて慎重にトレードすることが重要です。
利点 | ボリンジャーバンド | RSI | 組み合わせの効果 |
---|---|---|---|
相場の状況 | 価格の変動幅(動き) | 価格の勢いを測る | 価格の動きと勢いを同時に確認できる |
エントリー ポイント | バンドの上限/下限への接触 | 70以上/30以下の値 | 両方の指標が一致した時、より強力な売買シグナルとなる |
トレンド転換の察知 | バンドの幅の変化 | ダイバージェンス | 両指標の変化を見ることで、転換をより早く正確に察知できる |
偽シグナルの減少 | 単独では誤判断の可能性あり | 単独では誤判断の可能性あり | 二重チェックにより、間違いのリスクが低減する |
リスク管理 | 適切なストップロス位置の設定に有効 | 過買い/過売りの判断に有効 | より精密なリスク管理が可能になる |
相場環境の 理解 | レンジ相場かトレンド相場かを判断 | 短期的な価格の強弱を判断 | 相場の全体像と詳細な動きを同時に把握できる |
確認作業 | 価格の「適正範囲」を示す | 「買われすぎ・売られすぎ」を示す | 両指標で相互確認することで、より信頼性の高い判断が可能 |
この表を通じて、初心者の方でも両指標を組み合わせることの利点を視覚的に理解しやすくなります。
まとめ
ボリンジャーバンドは、FX自動売買でリスク管理を行うための強力なツールです。
ボリンジャーバンドを活用することで、ボラティリティを判断し、適切なストップロス幅やポジションサイズを設定できます。
価格が3σバンドを超えた場合は、大きな反転が起こる可能性が高いため、注意が必要です。
特に初心者にとっては簡単に始められますが、リスクを完全に排除することはできません。
FXのそれぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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