DeCoやつみたてNISAで運用しているけれど、なかなか資産が増えない…と感じていませんか?
運用率の低い商品や、パフォーマンスの悪い商品を特定し、見直すことは、資産形成を成功させるために非常に重要です。
本記事では、運用率の低い商品を特定するための4つの指標(トータルリターン、ベンチマークとの比較、シャープレシオ、標準偏差)と、マネックス証券で、これらの情報を確認する方法、そして具体的なリバランスの手順を、初心者にも分かりやすく解説します。
運用率の低い商品を見つけるための4つの指標
運用率の低い商品や、パフォーマンスの悪い商品を特定するために、確認すべき4つの指標について解説します。
トータルリターン:総合的な収益率をチェック
分配金、値上がり益、費用を考慮した総合収益率
トータルリターンとは、投資信託を購入してから現在までの、総合的な収益率を示す指標です。
分配金や、値上がり益だけでなく、ファンドにかかった費用(信託報酬など)も考慮して計算されるため、実際に、どれだけの利益が得られたのかを、正確に把握することができます。
確認方法
投資信託の月次レポート
トータルリターンは、投資信託の月次レポートで確認することができます。
ポイント
月次レポートは、運用会社が、毎月作成するものであり、投資信託の運用状況や、今後の見通しなどが記載されています。
判断基準:3年間のトータルリターンが5%未満の場合、パフォーマンスが低いと判断できる
3年間のトータルリターンが、5%未満の場合、その投資信託は、パフォーマンスが低いと判断することができます。
ポイント
これはあくまで目安であり、市場環境や、投資対象によって、適切な水準は異なります。
ベンチマークとの比較:市場平均との差を分析
投資信託の運用成績を測る際の基準となる指標
ベンチマークとは、投資信託の運用成績を測る際の基準となる指標のことです。
ポイント
投資信託は、特定の指数(例:日経平均株価、TOPIXなど)に連動するように設計されていることが多く、その指数が、ベンチマークとなります。
確認方法
月次レポートの比較グラフ
投資信託の月次レポートには、ベンチマークとの比較グラフが掲載されており、運用成績を、視覚的に確認することができます。
ポイント
グラフを見ることで、投資信託の運用成績が、ベンチマークを上回っているのか、下回っているのかを、一目で把握することができます。
判断基準:長期的にベンチマークを下回り続けている場合、パフォーマンスが悪いと判断できる
長期的に見て、ベンチマークを下回り続けている投資信託は、パフォーマンスが悪いと判断することができます。
ポイント
一時的に、ベンチマークを下回ることはあっても、長期的に見て、ベンチマークを上回る運用成績を残していることが、良い投資信託の条件と言えます。
例
日本株ファンドがTOPIXを3年以上下回り続けている場合、そのファンドは、パフォーマンスが悪いと判断できます。
シャープレシオの評価:リスクに見合ったリターンか判断
リスクに対してどれくらいのリターンを得られたかを表す指標
シャープレシオとは、リスクに対して、どれくらいのリターンを得られたかを表す指標であり、リスク調整後リターンとも呼ばれます。
ポイント
シャープレシオが高いほど、リスクに対するリターンが高く、効率的な運用ができていると判断できます。
確認方法
月次レポートで確認可能
シャープレシオは、投資信託の月次レポートで確認することができます。
判断基準:正の値が大きいほど良好、負の値はリスクに見合ったリターンが得られていない
シャープレシオは、正の値が大きいほど良好であり、負の値は、リスクに見合ったリターンが得られていないことを意味します。
ポイント
一般的に、シャープレシオが1以上であれば、優秀なファンドであると判断できます。
例
シャープレシオが0.5未満の場合、リスクに対するリターンが低いと判断できます。
標準偏差の確認:リスクの大きさを把握
リターンのばらつきを示す指標、値が大きいほどリスクが高い
標準偏差とは、リターンのばらつきを示す指標であり、値が大きいほど、リスクが高いことを意味します。
確認方法:月次レポートで確認可能
標準偏差は、投資信託の月次レポートで確認することができます。
判断基準:同じカテゴリーの他のファンドと比較して高い場合、リスクが高いと判断できる
同じカテゴリーの他のファンドと比較して、標準偏差が高い場合、そのファンドは、リスクが高いと判断することができます。
ポイント
自身のリスク許容度と照らし合わせながら、標準偏差を確認することが重要です。
例
同じカテゴリーの平均標準偏差が10%の場合、15%以上のファンドは、リスクが高いと判断できます。
運用率の低い商品や、パフォーマンスの悪い商品を特定するためには、トータルリターン、ベンチマークとの比較、シャープレシオ、標準偏差という、4つの指標を、総合的に評価することが重要です。
運用コストの評価:パフォーマンスを圧迫するコストを見つける
運用コストが、投資信託のパフォーマンスに与える影響について解説します。
信託報酬などのファンド運用にかかる費用
運用コストとは、投資信託の運用にかかる費用のことであり、信託報酬、販売手数料、監査費用などがあります。
ポイント
信託報酬は、投資信託を保有している間、継続的に発生する費用であり、ファンドの運用会社に支払う手数料です。
販売手数料は、投資信託を購入する際に、一度だけかかる手数料です。
(最近では無料のノーロードファンドが増えています)
※買い付け(販売)手数料を取らない投資信託(ファンド)。
「ノーロード投資信託」ともいう。
運用コストは、投資信託の運用成績に、直接影響を与えるため、できる限り、低いコストのファンドを選ぶことが重要です。
確認方法
投資信託説明書(目論見書)で確認可能
運用コストは、投資信託説明書(目論見書)で確認することができます。
ポイント
投資信託説明書には、信託報酬、販売手数料、その他の費用について、詳しく記載されています。
投資を行う前に、必ず、投資信託説明書を読み、運用コストを確認するようにしましょう。
判断基準:同じカテゴリーの他のファンドと比較して高い場合、パフォーマンスに悪影響を与える可能性がある
同じカテゴリーの他のファンドと比較して、運用コストが高い場合は、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
ポイント
複数の投資信託を比較検討し、運用コストが低いファンドを選ぶようにしましょう。
特に、インデックスファンドは、運用戦略がシンプルなため、運用コストが低い傾向にあります。
例
インデックスファンドで、信託報酬が年0.5%を超える場合、コストが高いと判断できます。
マネックス証券でトータルリターンを確認する方法
マネックス証券のウェブサイトで、トータルリターンを確認する方法について解説します。
マネックス証券では、以下の方法で、トータルリターンを確認することができます。
確認方法
a) ファンド検索・商品一覧ページ
ファンド検索や、商品一覧ページで、各ファンドのトータルリターンを確認することができます。
b) 各ファンドの詳細ページ
ファンドの詳細ページでは、より詳細なトータルリターンの情報(過去1年、3年、5年など)を確認することができます。
c) 保有している投資信託の実際のトータルリターン(口座所有者のみ)
マネックス証券の口座にログインすると、保有している投資信託の、実際のトータルリターンを確認することができます。
マネックス証券で月次レポートでの確認手順:ステップごとに解説
投資信託の月次レポートで、トータルリターンや、運用成績を確認する手順を、ステップごとに解説します。
手順
a) マネックス証券にログイン
まずは、マネックス証券のウェブサイト、またはアプリから、ご自身の口座にログインします。
b) 「ファンド検索・商品一覧」を選択
ログイン後、メニューから「ファンド検索・商品一覧」を選択します。
c) 確認したいファンド名を選択
確認したい投資信託の名前を入力し、検索結果から、該当するファンドを選択します。
d) 詳細ページ内で「月次レポート」をクリック
ファンドの詳細ページが表示されたら、「月次レポート」というリンクをクリックします。
e) レポート内でトータルリターンや運用成績を確認
月次レポートが表示されたら、トータルリターンや、基準価額の推移、ベンチマークとの比較などの情報を確認します。
月次レポートのその他の確認項目:基準価額、純資産、ベンチマーク、分配金、運用方針
月次レポートで、トータルリターン以外に確認すべき項目について解説します。
月次レポートには、トータルリターン以外にも、以下のような重要な情報が記載されています。
確認項目
基準価額と純資産の推移グラフ
基準価額は、投資信託の1口あたりの価格であり、純資産は、投資信託全体の資産規模を示すものです。
これらの推移を見ることで、ファンドの成長性や安定性を確認することができます。
ベンチマークとの比較
ベンチマークとは、運用目標とする指数のことであり、ベンチマークとの比較を見ることで、ファンドが、目標とする成果を上げられているかどうかを確認することができます。
分配金の情報
分配金の金額や、支払い頻度、分配金の推移などを確認することができます。
運用方針や市場環境の解説
運用会社が、ファンドの運用方針や、今後の市場環境の見通しなどを解説しています。
MONEX VIEWの活用:視覚的にパフォーマンスを分析
マネックス証券が提供する分析ツール「MONEX VIEW」を活用することで、投資信託のパフォーマンスを、視覚的に分析することができます。
MONEX VIEWは、マネックス証券の口座をお持ちの方が、無料で利用できる分析ツールです。
活用方法
資産推移を日次・月次・年次で確認
保有資産の推移を、日次、月次、年次で確認することができます。
指数との比較機能
保有資産のパフォーマンスを、TOPIXや、日経平均などの指数と比較することができます。
パフォーマンスチャート表示
保有資産のパフォーマンスを、チャートで視覚的に確認することができます。
入出金チャートビューで入出金累計額の確認
入出金の履歴をチャートで確認し、資金の流れを把握することができます。
定期的な見直しの重要性:毎月と年1回のチェック
投資信託の運用状況を、定期的に確認することの重要性を解説します。
月次レポートで毎月チェック:運用状況をこまめに把握
投資信託の月次レポートは、毎月発行されるため、運用状況をこまめに把握することができます。
ポイント
トータルリターンや、基準価額の推移、分配金の情報などを定期的に確認し、ファンドの状況を把握しましょう。
年1回の運用報告書で最終確認:長期的な視点で評価
年に1回発行される運用報告書では、1年間の運用状況や、ポートフォリオの詳細な情報などを確認することができます。
ポイント
長期的な視点で、ファンドの運用成績を評価し、今後の投資戦略を検討しましょう。
運用報告書には、月次レポートには掲載されていない情報も含まれているため、必ず確認するようにしましょう。
まとめ:運用状況を定期的に確認し、賢く資産を増やそう
本記事の内容をまとめ、資産運用を成功させるためのポイントを提示します。
重要なポイント
* 月次レポートや、運用報告書などを定期的に確認し、ご自身のポートフォリオを、常に最適な状態に保つようにしましょう。
今後のアクション
まずは、ご自身のiDeCoやつみたてNISAの口座を確認し、現在保有している投資信託の運用状況を把握しましょう。
今回ご紹介した指標を参考に、運用率の低い商品や、パフォーマンスの悪い商品を特定し、見直しを検討しましょう。
マネックス証券のウェブサイトや、セミナーなどを活用し、投資に関する知識を深め、ご自身に合った投資戦略を立てましょう。
定期的にポートフォリオを見直し、リバランスを行うことで、長期的な資産形成を成功させましょう。
この記事では、iDeCoやつみたてNISAで運用している資産について、運用率の低い商品やパフォーマンスの悪い商品を特定し、改善するための具体的な方法を解説しました。
今回ご紹介した指標や、マネックス証券のツールを参考に、ご自身のポートフォリオを定期的にチェックし、見直すことで、より効率的に、資産を増やしていくことができるでしょう。
ぜひ、この記事を参考に、賢く資産を増やし、理想の未来を実現してください。
それぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
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