MACD(マックディー)トレンド相場で組み合わせる確度の高い売買判断を行う活用方法|MACD期間設定_FX自動売買

インジケーター

FX自動売買で安定的に利益を積み重ねたいけど、色々な指標があって、どれを使えばいいのか迷っている…

そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、FX自動売買で人気のテクニカル指標、MACD指標効果的な活用方法を、具体的な例や体験談を交えながら解説していきます。

MACD指標は、FXトレーダーの間で「最強のテクニカル指標」と言われるほど、トレンドの強さ転換点を捉えることができる、非常に強力なツールです。

この記事を読み終える頃には、あなたはMACD指標を使いこなせるようになり、自信を持ってFX自動売買に取り組めるようになるはずです。

MACDの基本概念

ジェラルド・アペル(Gerald Appel)氏

MACDを考案したアメリカの投資家・テクニカルアナリスト

アペル氏は、1970年代にこの指標を開発し、著書「テクニカル分析の新しい次元」の中で紹介。

また、アペル氏は、MACD以外にも、移動平均線を用いた様々なテクニカル指標の開発に貢献

現代のテクニカル分析において重要な役割を果たしています。

MACD指標ってどんなもの?

MACD指標は、移動平均乖離率(MACD:Moving Average Convergence Divergence)の略で、2本の異なる期間の移動平均線の差を計算したものです。

簡単に言うと、価格の短期的な動きと長期的な動き関係性を表す指標です。

イメージとしては
短期的な価格の動きが長期的な価格の動きよりも強い場合は、上昇トレンド
短期的な価格の動きが長期的な価格の動きよりも弱い場合は、下降トレンド
と言えます。

MACDの魅力は、複雑な市場の動きを視覚的にシンプルに表現できることです。
グラフ上では、通常2本の線で表されます。

これらの線が交差したり、ゼロラインを超えたりする様子を観察することで、トレンドの変化や継続を予測することができます。

また、MACDは単なるトレンド指標以上の情報を提供します。
それは市場の勢いや、潜在的な反転ポイントも示唆してくれます。

例えば
価格が上昇しているにもかかわらずMACDが下降している場合、これは上昇トレンドが弱まっている可能性を示し、近い将来の反転を予見させるかもしれません。

MACDは市場の「体温」と「脈拍」を同時に測定するようなものです。

それは市場の健康状態を総合的に判断し、次にどちらの方向に動く可能性が高いかを示唆してくれる、トレーダーにとって非常に有用なツールなのです。


 MACDチャート確認方法

MACDチャートは、MT4などの取引プラットフォームで確認することができます。

チャートの追加
MT4のメニューバーから「挿入」→「指標」→「MACD」を選択し、MACDチャートを追加します。

設定
MACDチャートの設定を変更します。

ャートの見方確認の仕方】↓

RSIのインジケーター設定を簡単に解説します。

1⃣MT4を開く

2⃣挿入を選択

3⃣インジケータを選択

4⃣オシュレーターを選択 

5⃣今回「MACD」を選ぶ

※チャート上の表示では、MT4メインチャートに表示(下)

すると確認ができる

MACD指標レベル表示の見方:トレンドの強さを可視化する!

MACD指標には、ゼロラインと呼ばれる水平線が引かれています。
このゼロラインは、トレンドの強さを判断する上で重要な基準となります。

【レベル表示の見方】↓ ※デフォルト内で確認できます

この設定では、12期間と26期間の指数移動平均線の差を計算し、その9期間の単純移動平均をシグナルラインとして表示します

MACD線がゼロラインを上回っている場合
上昇トレンドが強いことを示します。

MACD線がゼロラインを下回っている場合
下降トレンドが強いことを示します。

ポイント
MACD線がゼロラインから大きく離れているほど、トレンドが強いことを示します。
MACD線がゼロライン付近を推移している場合は、トレンドが弱まっているか、あるいはトレンド転換のサインかもしれません。


MACD線がゼロラインを大きく上回り、上昇している場合は、強い上昇トレンドが継続していると考えられます。
MACD線がゼロラインを下回り、下降している場合は、強い下降トレンドが継続していると考えられます。

MACD指標期間設定の見方:短期・長期のトレンドに対応

MACD指標では、ファースト期間セカンド期間を変更することで、MACD指標の感度が変わります。

ファースト期間
短期設定(5~10など)では、短期的な価格変動に敏感になり、頻繁にシグナルが発生します。

ファースト期間
長期設定(20~30など)では、長期的なトレンドを重視し、シグナル発生回数が少なくなります。


短期設定(ファースト期間5日、セカンド期間10日)
短期的なトレンドに敏感になり、頻繁に買いシグナル・売りシグナルが発生する可能性があります。
短期的な売買戦略(スキャルピングやデイトレード)に適しています。

頻繁にポジションの入れ替えが発生するため、取引手数料が高くなる可能性があります。
誤信号が発生しやすいという側面もあります。

長期設定(ファースト期間20日、セカンド期間40日)
長期的なトレンドを重視し、安定したシグナルを得られる可能性があります。
長期的な売買戦略(スイングトレード)に適しています。

頻繁にポジションの入れ替えが発生しないため、取引手数料を抑えることができます。
誤信号が発生しにくい傾向があります。

ポイント
短期設定は、スキャルピングやデイトレードなど、短期的な売買戦略に適しています。
長期設定は、スイングトレードなど、長期的な売買戦略に適しています。

さらに詳しく
セカンド期間は、ファースト期間よりも長い期間を設定します。

セカンド期間は、トレンドの判断に影響を与えるため、ファースト期間とバランスを取りながら設定することが重要です。

短期と長期の視点をバランスよく組み合わせることで、市場の動きをより鮮明に捉えることができます。

セカンド期間を長すぎると、市場の変化に対する反応が遅くなりすぎてしまいます。
逆に短すぎると、長期トレンドを見失う可能性があります。

少しずつ調整を重ね、自分の取引スタイルに合った最適な配合を見つけていく必要があります。 

結局のところ、MACD指標の期間設定は、トレーダーが市場をどのように見たいかという個人的な視点を反映します。

短期的な変動に敏感に反応したい人もいれば、より大きなトレンドに焦点を当てたい人もいるでしょう。

重要なのは、自分の取引戦略に合わせて期間を調整し、市場の動きを最も効果的に捉えられるようにすることです。

具体的な設定例と注意点

短期トレード(スキャルピング・デイトレード)
ファースト期間
5~10

セカンド期間
10~20

短期的なトレンドに敏感に反応するため、頻繁な売買が発生します。

誤信号に注意し、他の指標やチャートパターンと組み合わせることで、より確度の高い判断を下せるようにしましょう。

中期トレード(スイングトレード)
ファースト期間: 12~26
セカンド期間: 26~52
中期的なトレンドを捉え、安定した利益を狙うことができます。
誤信号が発生しにくい傾向がありますが、トレンド転換を見逃す可能性もあります。

長期トレード(長期投資)
ファースト期間: 20~40
セカンド期間: 40~80
長期的なトレンドに焦点を当て、安定した利益を目指します。
頻繁な売買が発生せず、取引手数料を抑えることができます。
長期的なトレンドを見極めることが重要になります。


MACD指標の見方をマスターしよう!

MACD指標は、MACD線シグナル線ヒストグラムの3つの要素で構成されています。

MACD線
2本の異なる期間の移動平均線の差を計算した線です。

シグナル線
MACD線の移動平均線です。
MACD線よりも滑らかな動きをし、短期的な変動を抑制した値を示します。

ヒストグラム
MACD線とシグナル線の差を棒グラフで表示したものです。
MACD線がシグナル線を上回るとヒストグラムはプラス、下回るとマイナスになります。

ポイント
MACD線とシグナル線がクロスした時に、売買シグナルが発生することがあります。

通常、MACD線がシグナル線を上向きにクロスした場合は買いシグナル、下向きにクロスした場合は売りシグナルと判断されます。

MACD指標の基本設定を理解しよう

MACD指標の基本設定は、主に3つのパラメータで調整します。

ファースト期間
MACD線を計算する際に使用する短い期間の移動平均の期間です。

セカンド期間
MACD線を計算する際に使用する長い期間の移動平均の期間です。

シグナル期間
シグナル線を計算する際に使用する移動平均の期間です。

一般的な設定例
ファースト期間
12

セカンド期間
26

シグナル期間
9

ポイント
設定値によって、MACD指標の感度が変わります。

短期設定
短期間での価格変動に敏感になります。

長期設定
長期的なトレンドを重視する傾向があります。

自分の取引スタイルに合わせて最適な設定を見つけることが重要です。

MACD指標の数値の見方: トレンドの強さをチェック!

MACDの数値は、トレンドの強さを判断する重要な指標となります。
MACDは市場の動きを読み解く上で非常に有用なツールです。
それは、まるで川の流れを観察するようなものです。

MACD値がプラスで上昇している場合
川の流れが勢いを増しているようなものです。
市場が活気づき、上昇トレンドが強まっていることを示しています。
これは、投資家にとって好機かもしれません。 

MACD値がマイナスで下降している場合
MACD値がマイナスで下降している場合は、川の流れが弱まり、時には逆流しているような状態です。
これは下降トレンドが強まっていることを意味し、慎重な姿勢が求められます。 

しかし、MACDの真価は単にその正負だけでなく、数値の大きさにも現れます。

これは、川の流れの速さを正確に測定するようなものです。
大きな数値は、市場が強い方向性を持っていることを示唆します。 

MACDは市場の方向性と勢いを同時に教えてくれる、非常に洞察力のある指標なのです。

それは、複雑な市場の動きを簡潔かつ深遠に表現し、投資家が市場の「体温」と「脈拍」を同時に測定するのを助けます。

ポイント
MACD値の大きさに注目することで、トレンドの強弱をより詳しく判断することができます。
数値が大きければ大きいほど、トレンドはより強くなります。

この情報を適切に解釈することで、投資家はより 知らされた決定を下すことができるのです。

MACD指標を使ったFX自動売買手法活用方法を深めよう

MACD指標は、主に以下の3つの方法で活用できます。

クロスオーバー戦略: シンプルで分かりやすい手法

ルール
MACD線がシグナル線を上向きにクロスしたら買い、下向きにクロスしたら売り

ポイント
シンプルで分かりやすく、初心者でも扱いやすい手法です。

ダイバージェンス: トレンド転換のサインを見つける!

ルール
価格とMACDの動きが逆行している場合、ダイバージェンスが発生している可能性があります。
ダイバージェンスは、トレンド転換のシグナルとして捉えることができます。


価格が上昇しているのに対し、MACDが下降している場合は、トップダイバージェンスと呼ばれ、トレンド転換の可能性を示唆します。

価格が下降しているのに対し、MACDが上昇している場合は、ボトムダイバージェンスと呼ばれ、トレンド転換の可能性を示唆します。

ヒストグラム: トレンドの強さを可視化する!

ルール
ヒストグラムの高さによって、トレンドの強さを判断することができます。


ヒストグラムがプラスで高く伸びている場合は、上昇トレンドが強いことを示します。
ヒストグラムがマイナスで大きく下がっている場合は、下降トレンドが強いことを示します。

MACDの売買シグナル

これらのラインがどのように動き、どのようなシグナルを発信するのか、MACDには、主に以下の3つの売買シグナルがあります。

クロスシグナル_MACD線がシグナル線を上抜いたり下抜いたりするシグナル
買いシグナル
MACD線が下から上にシグナル線を突き抜けた場合

売りシグナル
MACD線が上から下にシグナル線を突き抜けた場合

ゼロラインクロス_MACD線がゼロラインを上抜いたり下抜いたりするシグナル
買いシグナル
MACD線が下から上にゼロラインを上抜けた場合

売りシグナル
MACD線が上から下にゼロラインを下抜けた場合

ダイバージェンス_株価とMACD指標の動きが逆方向になるシグナル
強気ダイバージェンス
株価が下落しているにもかかわらず、MACD指標が上昇している場合。今後の反転を期待できる。

弱気ダイバージェンス: 株価が上昇しているにもかかわらず、MACD指標が下降している場合。今後の反転を警戒する必要がある。

MACDは、市場の動きを読み解くための優れたツールで、主に3つの重要なシグナルを提供します。
これらのシグナルは、投資家に市場の方向性や転換点を示す道標のような役割を果たします。

まず、「クロスシグナル」は、MACD線とシグナル線の交差によって生じます。
これは、短期的な市場の勢いの変化を示します。

MACD線が下からシグナル線を突き抜けると、それは買いシグナルとなります。
まるで、上昇の波に乗るチャンスが来たことを告げるようです。

逆に、MACD線が上からシグナル線を下に突き抜けると、それは売りシグナルとなり、下降トレンドの始まりを示唆します。 

次に、「ゼロラインクロス」は、MACD線がゼロラインを横切る際に発生します。
これは、より長期的なトレンドの変化を示唆します。

MACD線が下からゼロラインを上に突き抜けると、それは強い買いシグナルとなり、市場全体が上昇トレンドに転じる可能性を示します。

反対に、MACD線が上からゼロラインを下に突き抜けると、それは強い売りシグナルとなり、下降トレンドの始まりを示唆します。 

最後に、「ダイバージェンス」は、株価の動きとMACD指標の動きが乖離する現象です。
これは、現在のトレンドが弱まっている、あるいは反転する可能性があることを示す高度なシグナルです。

強気ダイバージェンスは、株価が下落しているにもかかわらずMACD指標が上昇している状況で、近い将来の上昇反転の可能性を示唆します。

弱気ダイバージェンスは、株価が上昇しているにもかかわらずMACD指標が下降している状況で、下落反転の可能性を警告します。
これらのシグナルは、市場の複雑な動きを解読するための貴重な手がかりとなります。
しかし、単一のシグナルだけに頼るのではなく、複数のシグナルを組み合わせて総合的に判断することが重要です。

また、他の技術的指標や基本的分析と併せて使用することで、より信頼性の高い投資判断を下すことができます。

MACDは、経験豊富な投資家の手にかかれば、市場の潮流を読み解く羅針盤となり、効果的な投資戦略の立案に大きく貢献するのです。

MACDのゼロラインクロスを視覚的に
分かりやすいように【イメージ図】

ゼロラインクロス
MACD線がゼロラインを上下に抜けることで、トレンドの方向性を判断できます。

買いシグナル
MACD線がゼロラインを下から上に突き抜けており、これは上昇トレンドの始まりを示唆
買いのタイミングと判断

売りシグナル
MACD線がゼロラインを上から下に突き抜けており、これは下降トレンドの始まりを示唆
売りのタイミングと判断

MACD指標が効果を発揮するトレンド相場での活用方法

MACDはトレンド相場において最も効果を発揮します。
トレンド相場とは、価格が一定の方向に推移している相場のことです。

ポイント
トレンド相場では、MACDは価格の動きを的確に反映し、有効な売買シグナルを生成します。

トレンド相場でMACDを活用する際は、クロスオーバー戦略、ダイバージェンス、ヒストグラムなどを組み合わせることで、より確度の高い売買判断を行うことができます。

トレンドの強弱を判断し、トレンドの方向に沿って取引をすることで、利益を最大化することができます。


MACD指標の弱点: トレンドレス相場への対応

MACD指標は強力なツールですが、弱点もいくつかあります。

トレンドレス(レンジ相場)での誤信号
MACDはトレンド相場では有効な指標ですが、トレンドレス相場では、頻繁に誤信号が発生する可能性があります。

そのため、MACD単体で判断するのではなく、他のテクニカル指標やチャートパターンと組み合わせることで、より確度の高い判断を下すことができます。

ダイバージェンス後のトレンドレス相場
ダイバージェンスなどの相場転換のサインが出たのち、次のトレンドが発生するまでのトレンド終盤にはトレンドレス(レンジ相場)となることが多いです。

そのため、MACDでは決済のタイミングを正確に掴むことが難しくなります。

ポイント
MACDはトレンド相場において有効なテクニカル指標であるため、ダイバージェンスなどの相場転換、レンジ相場への移行のサインが見えた際には手法を柔軟に切り替えたりするなどの対応が必要です。

まとめ


MACD指標は、FX自動売買において、トレンドの強さや転換点を捉えるのに役立つツールですが、トレンドレス相場では誤信号が発生しやすいという弱点があります。

MACD指標の設定は、期間によって大きく変わります。
自分の取引スタイルや市場の状況に合わせて最適な設定を見つけることが重要です。

MACD指標の設定を理解し、適切な期間を設定することで、より精度の高い売買シグナルを得ることができ、FX自動売買の精度を高めることができます。

MACDの特性を理解し、他のテクニカル指標やチャートパターンと組み合わせ、適切な設定と運用を行うことで、FX自動売買の精度を高め、安定した利益獲得につなげることができます。

特に初心者にとっては簡単に始められますが、リスクを完全に排除することはできません。
FXのそれぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。


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