「FXのスプレッドって、固定と変動があるって聞いたけど、どっちがいいの？」
「固定の方が安定してていいのかな？ でも、変動の方が安く取引できるって話も聞くし…」
FX初心者さんは、スプレッドの違いに戸惑うことも多いのではないでしょうか？
また、FX取引では、スプレッドと手数料という2つのコストが発生します。
「スプレッドはコストだけど、手数料は無料ってよく聞くけど、実際はどうなの？」
「スプレッドと手数料の違いって、よくわからない…」
そして、FX初心者の方の中には、スプレッドと手数料の違いや、手数料無料の仕組みについて疑問を持つ方も多いのではないでしょうか？
FX取引におけるスプレッドと手数料の違い、そして手数料無料の仕組みについて、分かりやすく解説します。
さらに、スプレッドが変動するリスクや対策、そして原則固定スプレッドの注意点についても詳しく解説します。
特に、変動スプレッドを採用している場合、 取引時間帯によってはスプレッドが大きく拡大し、利益を圧迫してしまう ことがあります。
この記事では、 FX自動売買初心者の方に向けて、スプレッドの仕組みから、スプレッドが拡大しやすい時間帯、そして対策まで FX取引におけるスプレッドと手数料の違いを分かりやすく解説します。
FX取引とは何？
為替レートの変動は、複数の要因が複雑に絡み合って生じる現象です。
その根本には常に需要と供給の関係があり、これが為替レートの基本的な変動メカニズムとなっています。
主な変動要因の一つに経済指標があります。
例えば
日本の景気が好調な場合、投資家たちは円建て資産に注目し、円の需要が高まります。
これにより円高傾向が生まれやすくなります。
また、金利差も重要な要因です。
例えば
日本の景気が好調な場合、投資家は円建て資産に注目し、円を買って投資しようとする人が増えます。
これにより円の需要が高まり、円高傾向が生まれやすくなります。
さらに、政治や国際情勢も為替レートに大きな影響を与えます。
政治的な不安定さや国際紛争が発生すると、投資家たちは安全資産として認識されている円を選好する傾向があります。
このような状況下では、円が買われ、円高になりやすい傾向があります。
これらの要因が相互に影響し合い、市場参加者の行動を通じて為替レートの変動が生じるのです。
為替レートの動きを理解し予測するためには、これらの多様な要因を総合的に分析し、その相互作用を考慮することが重要です。
経済指標、金利差、政治・国際情勢などの要因が複雑に絡み合い、為替市場のダイナミクスを形成しているのです。
スプレッド：FX取引における実質的なコスト
スプレッドとは、買い注文と売り注文の価格差のことです。
FX会社は、顧客から買い注文を受けた場合、市場からその通貨を買い、顧客に売ります。
逆に、顧客から売り注文を受けた場合、市場にその通貨を売り、顧客から買います。
この際に、FX会社は市場価格と顧客に提示する価格の間に差額を設定します。この差額がスプレッドです。
スプレッドは、FX取引における実質的なコストであり、トレーダーにとっての負担となります。
例
ドル円が110.00円のとき、スプレッドが1ピップの場合、
買い注
110.01円
売り注文
109.99円
スプレッドは、買い注文と売り注文の価格差である0.02円（2ピップ）になります。
固定スプレッド：安定感重視派におすすめ
固定スプレッドは、取引開始時に提示されたスプレッドが、取引終了まで固定されるスプレッドです。
「スプレッドが常に一定だから、取引コストが事前に予測できるのは安心だよね！」
そう思ったあなた、まさに固定スプレッドは安定志向の方にぴったりです。
固定スプレッドのメリット
固定スプレッドは、FX取引において重要な利点を提供する特徴です。
その主なメリットは、安定した取引コスト、取引のしやすさ、そして初心者への親和性の三点に集約されますが、これらの利点はさらに広範な影響を持っています。
まず、安定した取引コストについて考えてみましょう。
スプレッドが常に一定であることで、トレーダーは取引コストを正確に予測し、それを基に詳細な取引計画を立てることができます。
これは特に長期的な投資戦略を立てる際に非常に有用です。
市場の変動に関わらずコストが一定であるため、利益計算や損益分岐点の設定が容易になり、リスク管理がより効果的に行えます。
取引のしやすさは、特に短期トレードや頻繁な取引を行うトレーダーにとって大きな利点となります。
市場の急激な変動時でもスプレッドが変わらないため、エントリーやイグジットのタイミングを正確に計ることができます。
これにより、市場の微細な動きを捉えたスキャルピングなどの戦略も実行しやすくなります。
初心者への親和性は、FX市場への参入障壁を下げる重要な要素です。
取引コストが安定していることで、新規参入者は複雑な市場動向よりも、自身の取引戦略の構築と実行に集中できます。
これは学習曲線を緩やかにし、初心者が自信を持って取引を始められる環境を提供します。
さらに、固定スプレッドは心理的な安定性ももたらします。
変動スプレッドの場合、市場の急変時にスプレッドが急拡大することがありますが、固定スプレッドではそのような心配がありません。
これにより、トレーダーはより冷静に市場を分析し、感情的な判断を避けることができます。
ただ、固定スプレッドにも注意点があります。
通常、固定スプレッドは変動スプレッドよりも若干広めに設定されていることが多いため、非常に狭いスプレッドで取引したい場合には適さない可能性があります。
また、極端な市場変動時には、一時的に取引が制限される場合もあります。
総じて、固定スプレッドは予測可能性と安定性を重視するトレーダーに適しており、特に長期的な投資戦略や、リスク管理を重視する取引スタイルに適しています。
トレーダーの経験レベルや取引スタイルに応じて、固定スプレッドと変動スプレッドのどちらが自身のニーズに合うかを慎重に検討することが重要です。
固定スプレッドのリスク
市場の変動に対応できない
市場が活発な時間帯や急な値動きが発生した場合でも、スプレッドが拡大することはありません。
スプレッドが固定されているため、市場が不活性な時間帯や、ボラティリティが低い時間帯では、スプレッドが大きくなる可能性があります。
例
固定スプレッドの罠
例えば
夜間など、市場が不活発な時間帯に固定スプレッドで取引した場合、スプレッドが大きくなってしまい、思ったように利益が出なかった、なんてこともあるかもしれません。
対策
取引時間帯に注意する
スプレッドが拡大しやすい時間帯（経済指標発表直前など）は、取引を控える、またはポジションサイズを小さくするなどの対策を検討します。
スプレッドの幅を確認する
固定スプレッドでも、FX会社によってスプレッドの幅は異なります。
複数のFX会社のスプレッドを比較し、自分に合ったスプレッドを提供する会社を選びましょう。
変動スプレッド：チャンスとリスクが隣り合わせ
変動スプレッドは、市場の状況に応じてスプレッドが変動するスプレッドです。
「スプレッドが狭くなる時間帯を狙って、少しでもコストを抑えたい！」
そんなあなたは、変動スプレッドに魅力を感じるかもしれません。
変動スプレッドのメリット
変動スプレッドは、FX取引において市場の動態に即応する柔軟な取引環境を提供する仕組みです。
このシステムの主なメリットは、市場状況に応じたスプレッドの変動と、潜在的に狭いスプレッドの実現可能性にあります。
まず、市場の状況に合わせてスプレッドが変動する点について詳しく見てみましょう。
特に市場が活発な時間帯、例えば主要な経済指標の発表時や、複数の大きな金融市場が重なる時間帯では、取引量が増加し流動性が高まります。
この結果、スプレッドが狭くなる傾向があります。
これは取引コストの低減につながり、トレーダーにとって有利な状況を生み出します。
例えば
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯では、多くの通貨ペアでスプレッドが最も狭くなることがあります。
次に、固定スプレッドと比較して、変動スプレッドが狭くなる可能性について考えてみましょう。
固定スプレッドは常に一定の値に設定されているため、市場が最も効率的に機能している時でもその値以下にはなりません。
変動スプレッドは市場の需給バランスを直接反映するため、理想的な市場条件下では固定スプレッドよりも大幅に狭くなる可能性があります。
これは特に大口取引や高頻度取引を行うトレーダーにとって大きな利点となり得ます。さらに、変動スプレッドは市場の透明性と効率性を高める効果があります。
スプレッドが市場の実際の状況を反映するため、トレーダーは現在の市場環境をより正確に把握することができます。
これは取引戦略の立案や実行において重要な情報となります。
また、変動スプレッドは、異なる通貨ペアや時間帯での取引機会を最大化する可能性があります。
例えば
あまり取引されない通貨ペアでも、特定の時間帯や出来事によってスプレッドが一時的に狭くなることがあります。
これらの機会を捉えることで、通常では難しい取引も可能になる場合があります。
ただし、変動スプレッドにはデメリットもあることを認識しておく必要があります。
市場の変動が激しい時や、重要なニュースの発表直後などには、スプレッドが急激に拡大する可能性があります。
これは予期せぬ損失やスリッページのリスクを高める可能性があります。
また、スプレッドの変動が頻繁であるため、取引コストの正確な予測が難しくなる場合もあります。
変動スプレッドは市場の動きに敏感に反応し、適切なタイミングで取引を行うトレーダーにとっては大きな利点となり得ます。
特に短期的な取引戦略や、市場の微細な動きを利用したトレーディングを行う場合に適しています。
しかし、その特性を十分に理解し、リスク管理を適切に行うことが重要です。
トレーダーは自身の取引スタイルや目標に応じて、変動スプレッドと固定スプレッドのどちらが適しているかを慎重に検討する必要があります。
変動スプレッドのリスク
スプレッドが大きく変動する可能性
市場が不活性な時間帯や、ボラティリティが低い時間帯には、スプレッドが広くなる可能性があります。
スプレッドが急激に拡大する可能性
急な値動きや市場の混乱などが発生した場合、スプレッドが急激に拡大する可能性があります。
例
変動スプレッドの恐怖
例えば
経済指標発表直前など、市場が大きく変動する時間帯に、変動スプレッドで取引を行っていた場合、スプレッドが急激に拡大して、大きな損失が発生してしまうかもしれません。
対策
スプレッドの変動幅を確認する
スプレッドがどの程度変動するのか、事前に確認しておきましょう。
スプレッドが拡大しやすい時間帯に注意する
経済指標発表時や、大きなニュース発生時など、スプレッドが拡大しやすい時間帯は、取引を控える、またはポジションサイズを小さくするなどの対策を検討します。
ストップロス注文を設定する
想定外の損失を抑制するため、ストップロス注文を設定しましょう。
資金管理を徹底する
変動スプレッドは、スプレッドが大きく変動する可能性があるため、資金管理を徹底することが重要です。
原則固定スプレッド：安定感と変動のバランス
原則固定スプレッドは、FX会社が定めたスプレッドを基準に、安定した取引を提供する仕組みです。
しかし、市場の状況や注文のサイズ、システムトラブルなどによって、スプレッドが変動することがあります。
原則固定スプレッドの注意点
スプレッドの変動幅を確認する
FX会社のウェブサイトや規約で、スプレッドが変動する条件を確認しましょう。
スプレッドが拡大する可能性のある時間帯に注意する
経済指標発表時や、大きなニュース発生時など、スプレッドが拡大しやすい時間帯は、取引を控える、またはポジションサイズを小さくするなどの対策を検討します。
リアルタイムでスプレッドを確認する
取引画面で、常にスプレッドを確認しましょう。
スプレッドが拡大した場合の対処法を検討する
スプレッドが拡大した場合、ポジションを解消するか、ポジションサイズを調整するなどの対応を検討します。
スプレッド、レバレッジ、スワップポイントの比較表
スプレッド、レバレッジ、スワップポイントについて簡単に解説し表にまとめました。
| 用語 | 意味 | 例 | 重要ポイント |
|---|---|---|---|
| スプレッド | 通貨の売値と買値の差 | 買値：100円 売値：101円 スプレッド：1円 | ・取引コスト ・狭いほど有利 |
| レバレッジ | 少ない資金で大きな取引をする仕組み | 10万円の証拠金で 100万円分の取引 （レバレッジ10倍） | ・大きな利益の可能性 ・大きな損失のリスクも |
| スワップポイント | 2つの通貨の金利差から生じる損益 | 高金利通貨を買い 低金利通貨を売ると 金利差分を受け取れる | ・長期保有で重要 ・追加の収入源に |
レバレッジ
少ない資金で大きな取引をする仕組み。（てこの原理）
これにより大きな利益を得る可能性があると同時に大きな損失のリスクも伴います。
スワップポイント
2つの通貨の金利差から生じる利益または費用。
長期保有の場合、このスワップポイントが重要な収入源になることがあります。
FXのスプレッドと手数料：取引コストの真実
FX取引におけるスプレッドと手数料は、どちらも重要な要素です。
スプレッドは、FX取引における実質的なコストであり、FX会社にとっての収益源です。
一方、取引手数料は、FX会社が顧客に対して、取引サービスを提供する対価です。
取引手数料：FX会社がサービス提供の対価として徴収
取引手数料は、FX会社が顧客に対して、取引サービスを提供する対価として徴収する手数料です。
取引手数料には、以下のようなものがあります。
注文手数料
注文を出す際に発生する手数料
約定手数料
約定が成立した際に発生する手数料
出金手数料
口座から資金を引き出す際に発生する手数料
スプレッドと手数料の関係
スプレッドと手数料は、どちらもFX取引におけるコストですが、その発生源が異なります。
スプレッド
FX会社が市場価格と顧客に提示する価格の差額。
手数料
FX会社が顧客に対して、取引サービスを提供する対価。
FX会社は、スプレッドから利益を得るため、取引手数料を無料にすることが多いです。
なぜFX会社は手数料無料にできるのか？
スプレッドから十分な利益を得られる
スプレッドは、FX会社にとって重要な収益源です。
スプレッドから十分な利益を得られれば、取引手数料を無料にすることができます。
顧客獲得のための戦略
取引手数料を無料にすることで、顧客獲得を促進することができます。
競争環境
近年、FX会社間の競争が激化しており、手数料無料のサービスを提供することが、顧客獲得のための重要な戦略となっています。
スプレッドと手数料無料の罠わな
FX会社によっては、スプレッドを広く設定し、取引手数料を無料にすることで、一見、コストが安く見えるように見せかける場合があります。
スプレッドの幅は、FX会社によって大きく異なるので、必ず比較検討することが重要です。
スプレッドが広いFX会社は、一見、手数料無料に見えても、実際には高コストになる可能性があります。
時間帯・市場心理を読み解き有利に取引する方法
特に変動スプレッドの場合、取引時間帯や市場の状況によってスプレッドが大きく変動
特に、変動スプレッドを採用している場合は、その変動幅の大きさから、利益を大きく左右する可能性も秘めていることを理解しておきましょう。
スプレッドが急に広がって、損失が大きく
「せっかく自動売買で利益が出ていると思ったのに、スプレッドが急に広がって、利益が減ってしまった…」
変動スプレッドは、市場の流動性によって常に変動しています。
市場参加者が少なく、取引が活発ではない時間帯は、流動性が低下し、スプレッドが拡大する傾向があります。
具体的
早朝
ニューヨーク市場がクローズし、ロンドン市場もまだ活発化していない時間帯
経済指標発表時
予想外の指標が発表されると、相場が大きく変動し、一時的に流動性が低下する
祝祭日
主要市場が休場で、市場参加者が少ない
要人発言・地政学リスク発生時
予期せぬ発言や事件によって、相場が急変動する
などが挙げられます。
これらの時間帯は、スプレッドが大きく拡大する可能性があるため、FX自動売買を行う際には注意が必要です。
時間帯を限定しすぎると、取引機会を逃してしまう可能性もあります。
時間帯指定の注意点
バックテストなどで、EAの特性に合った最適な時間帯を見つけることが重要です。
損切り設定
あらかじめ設定した損失額に達したら、自動的にポジションを決済する機能
ポジション数制限
同時に保有するポジション数を制限することで、リスクを分散する機能
時間帯指定
特定の時間帯のみEAを稼働させることで、リスクをコントロールする機能
変動スプレッドで損失を抑えながら、利益を最大化する方法
変動スプレッドで損失を抑えつつ、利益を最大化するポイント
スプレッド拡大のリスクを考慮した自動売買ロジックを採用する
スプレッド拡大時でも損失が膨らまないよう、損切り設定を厳格にする取引頻度を抑えるなどの工夫。
スプレッド拡大のリスクを避けるための対策
流動性の高い時間帯を選ぶ、スリッページを設定する、固定スプレッドを採用する などの方法は有効です。
流動性の高い時間帯を狙って取引する
アジア時間帯後半から、ロンドン時間帯、ニューヨーク時間帯は、市場参加者が多く、流動性が高い傾向にあります。
スリッページを設定する
スプレッドの拡大により、不利な価格で約定してしまうリスクを軽減するために、スリッページを設定しましょう。
スリッページ設定時のスプレッド選択では、固定 vs 変動のどっち？
スプレッド拡大による不利な約定リスクを軽減するためにスリッページを設定する場合、変動スプレッドの変動スプレッドを選択することが一般的です。
変動スプレッドを選ぶ理由
スリッページ設定との相乗効果
スリッページを設定することで、スプレッド拡大による不利な約定リスクをある程度コントロールできます。そのため、通常時スプレッドが狭い変動スプレッドを選択することで、より低コストで取引できる可能性が高まります。
固定スプレッドのデメリット
固定スプレッドは、スプレッド拡大リスクはありませんが、通常時スプレッドが変動スプレッドよりも広い場合が多いです。スリッページを設定しても、このスプレッドの広さは変わりません。
固定スプレッドを選ぶケース
スプレッド拡大リスクを完全に回避したい
どんな状況でもスプレッドが固定されているため、スプレッド拡大による損失リスクを完全に回避したい場合は、固定スプレッドを選択するのも一つの方法です。
安定したコストで取引計画を立てたい
スプレッドが固定されているため、取引コストを事前に正確に把握し、計画的なトレードを行いたい場合にも、固定スプレッドは有効です。
スリッページ設定とスプレッド選択のポイント
スリッページ許容幅
スリッページを設定する際は、許容できるスリッページの幅 (pips) を設定する必要があります。
相場環境
スリッページが発生しやすい時間帯や相場環境を把握しておくことも重要です。
FX会社
FX会社によって、スリッページ設定の可否や設定方法が異なります。
固定スプレッド vs 変動スプレッド (スリッページ設定時)
| 項目 | 固定スプレッド | 変動スプレッド |
| スプレッド | 固定 | 変動 |
| スプレッド拡大リスク | なし | あり |
| 通常時スプレッド | 広い場合が多い | 狭い場合が多い |
| スリッページ設定 | 可能 (FX会社による) | 可能 (FX会社による) |
| スリッページ発生時の約定価格 | スプレッド範囲内で不利な価格の可能性 | スリッページ許容幅内で約定 |
| メリット | コストが予測しやすい、スプレッド拡大リスクなし | 通常時スプレッドが狭い |
| デメリット | 通常時スプレッドが広い場合が多い | スプレッド拡大リスクあり |
| スリッページ設定時の推奨 | スプレッド拡大リスクを完全に回避したい場合 | 一般的に推奨 |
スプレッドに着目した時間帯選びのポイント
スキャルピング
短時間で小さな利益を積み重ねていくトレードスタイル の場合、 スプレッドの広がりは、 大きな負担 となってしまいます。
スイングトレード
数日から数週間、 あるいは数ヶ月という長い期間をかけて、 大きな値動きを狙うトレードスタイル の場合、 スプレッドの広がりは、 あまり気にしなくても良い でしょう。
※スイングトレードの場合、 数pips程度のスプレッドの差は、 最終的な利益にほとんど影響を与えない からです。
| 時間帯 | スプレッド | メリット | デメリット | おすすめのトレードスタイル |
| ミッドナイト（深夜22時～翌朝6時頃） | 広がりやすい | ライバルが少ない、 突発的な値動きを狙える | スプレッドが広がりやすい、 トレンドが発生しにくい場合もある | スイングトレード |
| ロンドンタイム（16時～24時頃） | 狭くなる | 世界中のトレーダーが参加するため、 流動性が高い | 値動きが激しく、 初心者には難しい場合も | デイトレード、 スキャルピング |
| ニューヨークタイム（22時～翌朝6時頃） | やや広がる | 経済指標の発表が多く、 大きな値動きを狙える | 値動きが激しく、 初心者には難しい場合も | デイトレード |
| 東京タイム（9時～15時頃） | やや狭い | 比較的穏やかな値動きで、 初心者でも参加しやすい | 大きな利益を狙いにくい | 初心者向けの練習 |
「スプレッドは、 FX会社によっても異なる」 という点にも注意が必要です。
一般的に、 スプレッドが狭いFX会社ほど、 取引コストを抑えることができ、 有利にトレードを進めることができます。
「ミッドナイトの時間帯は、 スプレッドが広がりやすい」ということを理解した上で、 自分自身のトレードスタイルに合った時間帯を選ぶ ことが重要です。
国内FX業者スプレッドのメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| スプレッドが比較的狭い | 追証（追加証拠金）のリスクがある |
| 入出金がスムーズで手数料が安い | レバレッジが最大25倍に制限されている |
| 日本の金融規制に準拠しており安全性が高い | カスタマイズ性の高いMT4やMT5が使えない |
| 問い合わせやサポートが充実している | |
| 税金が申告分離課税（所得税15%、住民税5%） |
海外FX業者スプレッドのメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 高いレバレッジ（最大1000倍も可能） | スプレッドが国内FXより広い傾向がある |
| 口座開設ボーナスがある | 税金が累進課税（最大で所得税45%、住民税10%） |
| ゼロカットシステムにより追証なし | 入出金に時間がかかることがある |
| 取引通貨ペアの種類が豊富 | 日本の金融規制の対象外でリスクが高い |
| MT4やMT5などのカスタマイズ性の高いツールが使える | サポートの質や対応時間に課題がある場合がある |
トレーダーは自身の取引スタイル、リスク許容度、および投資目標に基づいて、どちらの選択肢が自分に適しているかを判断することが重要です。
まとめ
固定スプレッドと変動スプレッドには、それぞれメリットとデメリットがあります。
固定スプレッドにおいて、安定したスプレッドで取引コストを予測しやすい。
変動スプレッドにおいて、市場状況に応じてスプレッドが変動し、取引コストを抑える可能性がある。
FX会社は、スプレッドから利益を得るため、取引手数料を無料にすることが多いですが、スプレッドの幅はFX会社によって大きく異なるので、必ず比較検討することが重要です。
FX取引を行う際は、スプレッドと手数料を理解し、コストを抑えられるFX会社を選び、賢く取引を行いましょう。
スプレッド拡大のリスクを避けるためには、流動性の高い時間帯を選ぶ、スリッページを設定する、変動スプレッドを採用するなどの対策が有効です。
特に初心者にとっては簡単に始められますが、リスクを完全に排除することはできません。
FXのそれぞれの特徴を理解した上で、自分スタイル選びを選択してみてください。
FX自動売買 コピートレードで資産を増やしていきたいと考えている人は、勝てるコピートレードの選び方やEAの仕組みを知らなければいけません。
知識がないと負けるトレードを選んでしまい何度も資金を溶かしてしまうことになってしまうからです。
そしてMQLプログラミングをご存知ですか？
MT4内でコードを書いていき記述するのですが、このMQLプログラミングスクールを選ぶポイントをお伝えさせてください。
・カリキュラムを確認すること
・サポート環境がしっかりしているか
・サンプルコードや動画コンテンツが多い方が初心者向け
・受講者のリアルな口コミなども観た方がいい
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